2025年8月19日

【ご報告】IMPACT HERO 2025、発表!

希望を手放さない人がいる限り、未来は変えられる。

2025年、世界はますます複雑さと不確実性を増しています。
そのなかでも、希望を手放さず、誰ひとり取り残さない未来を信じて行動し続ける人たちがいます。

アジア太平洋18か国から寄せられた92件の応募の中から選ばれ、約半年にわたるオンライン・プログラムと、バリ島での対面キャンプを経た8名の傑出したチェンジメーカーたち。その全員が心から称賛に値する素晴らしい存在であり、選出は決して容易なものではありませんでした。

そのなかから私たちは、この激動の時代にこそ必要とされるメッセージを体現する一人を、IMPACT HERO 2025 として選出しました。

その歩みが、多くの人に勇気と行動の力をもたらすと信じています。

また今年は、IMPACT HEROに加えて、もうひとり、特筆すべき取り組みをしている人物を“準” IMPACT HEROとして選出しました。その活動は、地域に根ざしながら、未来を育む仕組みをつくろうとするもので、リジェネラティブ(再生型)のビジョンを具体的に体現しています。

新たなヒーローの物語と、共に未来をつくるEarth Companyの挑戦に、是非ご注目ください。

 

👑IMPACT HERO 2025 : Freshta Karim

名前 :フレシュタ・カリム
活動国:アフガニスタン
団体 Charmaghz

移動式図書館で学びの場を届ける!教育崩壊に直面するアフガニスタンの子どもの救世主

 

内戦のアフガニスタンから逃れ、4歳で難民となったフレシュタ。タリバン政権崩壊後、12歳で祖国に戻り、チャイルドレポーターとしてテレビ番組に出演し活動を開始した。

レポーターとしてアフガニスタン各地で数百人もの子どもたちに取材を行った経験から、フレシュタは紛争と深刻な貧困にさらされる国で子どもとして育つことの現実に直面。子どもの権利を守り、アフガンの子どもたちに「明日を信じる力」を届けることに人生を捧げることを決意した。

長年にわたる紛争とタリバン政権の影響で、アフガニスタンの学校では子どもたちが批判的に考えたり質問をしたりする機会がほとんどなく、10歳までに簡単な文章を読める子どもはわずか7%(世界銀行、2024)。この「学習の貧困」に直面する中、フレシュタは2018年、自身が三つ子の姪に本を読み聞かせた経験をきっかけに、NGO Charmaghzを設立し、移動図書館の活動を始めた。

子どもたちが暴力によるトラウマを乗り越え、基礎的な学力を身につけられるようにと始まったこの活動は、これまでに首都カブールで100万回以上の利用があり、アフガニスタンの歴史の中でも前例のない成果を生み出した。困難な状況が続く中でも、フレシュタは子どもや若者に安全で革新的な学びの場を届けることに情熱を注ぎ続けている。

IMPACT HERO 2025 選出理由

 

タリバン政権下のアフガニスタンで、教育を受ける権利が著しく制限され困難な状況にある子どもたちに学びと希望の種を届けてきた実績がある。

・NGO活動の継続が困難な状況下で、より多くの現地の子どもたちに教育を届けるべく、新たなオンライン教育の導入を検討中。この活動フェーズの移行にあたり、Earth Companyの支援が大いに活かされる

・自身も難民として困難な環境を経験しながら、決して希望をあきらめず、行動し続ける姿勢が、世界中の人々に勇気と希望を与える存在である。

 

フレシュタからの受賞メッセージ

「こんにちは。フレシュタ・カリムです。
私は『Charmaghz』という、アフガニスタンの子どもたちが本を読み、学び、成長できる場をつくる活動を行う団体の創設者です。
このたび、Earth CompanyのIMPACT HERO 2025に選んでいただき、とても嬉しく思っています。

この受賞は、私ひとりの力ではありません。
私たちの活動の場を訪れ、学びを重ねてきたすべての子どもたち、活動を支えてくれた親や家族の皆さん、そして何より、この活動を実現してくれた素晴らしい仲間たち全員が認められた結果だと思っています。

Earth Companyとともに、この旅を歩み、アフガニスタンの子どもたちの未来を変えていけることを、とても楽しみにしています。

そして最後に、私と私たちの使命を信じてくださったEarth Companyに、心から感謝を申し上げます。」

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Earth Companyは、これから2027年末まで、IMPACT HERO 2025 フレシュタ・カリムと共に、アフガニスタンの子どもたちに、学びの機会と、未来を切り拓くための希望の種を届けていきます!

そしてさらに皆さんにご紹介したい方がいます!
特に称賛に値するチェンジメーカーとして、今年「準インパクト・ヒーロー2025」として選ばれたのは―。

 

🏅準IMPACT HERO 2025 : Timothy Fijal

名前 :ティモシー・フィジャ
活動国:インドネシア
団体 :Astungkara Way

地域と密着したリジェネラティブな農業と観光で、バリ島を世界のモデルケースに!

 

カナダ出身のティムは、インドネシア・バリ島にあるインターナショナルスクールで働きながら地元農家と交流する中で、化学農業による土壌の劣化と、「儲からない」というイメージから若者が農業への関心を失っていることに課題を感じ、リジェネラティブ農業の導入に取り組み始めた。

リジェネラティブ農業へ切り替えることで、農家は収穫量を維持しながら付加価値の高い米を作ってバリ島のホテルやレストランに売り、収入を増やすことができる。すでに200軒の農家とパートナーシップを結んでおり、2030年までにバリ島の田んぼの10%にあたる7,000ヘクタールにリジェネラティブ農業の導入を目指している。

Astugongkara Wayは農業のほか、リジェネラティブなツアーの企画・運営も行っている。オーバーツーリズムや観光開発による田畑の減少が大きな課題となっているバリ島を、リジェネラティブ観光のモデルケースにするために奮闘している。

準IMPACT HERO 2025 選出理由

 

・Earth Companyが掲げる「リジェネラティブな未来」のビジョンを、地域・農・観光という現場レベルで具体的に体現し、環境再生・食の安全・地域活性化のための持続可能なモデルを提示している。

急速な開発が進むバリの農地と暮らしを守るため、地域に根ざした農業の再評価と、若者への希望の再構築を、地域社会に寄り添うアプローチを実践して取り組んでいる。