

キャシー・ジェトニル=キジナー
キャシーはマーシャル諸島生まれのハワイ育ち。学生時代にアメリカ本土で、「詩」を通じて社会課題の啓蒙活動を行う「ポエトリーリーディング」に出会い、インスパイアされ、詩人としての活動を開始。ハワイ大学の太平洋島嶼国研究学部で修士課程を修了した後、10年ぶりに故郷のマーシャル諸島に帰国した際に、初めて気候変動による高潮の被害を体験し、衝撃を受け、この現状を「詩」を通して世界に訴えるために気候変動活動家として活動しています。
気候変動について始めた書いた詩「Tell Them」が注目され、2014年9月23日にニューヨークの国連本部で開催された国連気候変動サミットの開会式で、世界の市民団体を代表してスピーチを行う大役に、115ヵ国544人の候補者から大抜擢されます。キャシーは生後6ヵ月の娘のために書いた詩を披露し、世界の首脳を感動させ、拍手喝さいを浴びました。そしてその動画は世界中で感動を巻き起こし、彼女は今、世界が最も注目する気候変動活動家の一人として活躍し、世界各国で開催される気候変動に関する国際会議に登壇しています。
マーシャル諸島の現状を世界に訴える一方で、国内ではNGO Jo-Jikum(ジョージクム)を立ち上げ、海面上昇の影響により水没の危機に晒されるマーシャル諸島の次世代リーダー育成に努めています。
概要
NGO Jo-Jikum
マーシャル諸島、ミクロネシア、アメリカ
気候変動の影響による、国土や文化の水没の危機から自国を守るため、次世代環境リーダーを育成するプログラムを実施。
• SDG 13
• SDG 14
• SDG 15
気候変動
気候変動危機を乗り越え、次世代の太平洋諸国民をエンパワメント
Earth Champions Program
18歳から25歳の若者を地域のチェンジメーカーとして育成するプログラム。6ヶ月間のプログラムでは、自身の村の課題解決に向けたプロジェクトを通して、リーダーシップ、課題解決力、プロジェクトマネジメントなどの能力開発を行う。


Climate Change Arts Camp
マジュロの高校生に対して開催する、1~2週間のサマーキャンププログラム。各分野の専門家が、気候変動に関する知識や、自分自身の気候変動に関連する体験をアートで表現する方法などを教える。
Climate Change Storyteller’s Program
気候変動に関するデジタルコンテンツ制作を学べるプログラム。18歳から25歳の若者を対象に、自分のカメラやスマートフォンを活用して、地域の人びとを被写体として自分のストーリーを構成し、ソーシャルメディアやオンラインで共有するノウハウを教える。
マーシャル諸島の若者たちが太平洋地域内外で最大限の影響力を発揮するために

マーシャル諸島の若者たちが気候変動問題また課題解決方法について学ぶための様々なプロジェクトを実施し、国内で大きな影響力を発揮していますが、これまで活動拠点がなかったため、安定的な活動が困難でした。そこで、彼らが学び、活動する拠点となるユースセンター設立支援のため、ファンドレイジングを実施。5ヶ国78名の支援者の方々から、1437万円の心温まるご支援を賜り、うち1014万円をセンター設立費として2017年8月に送金。待望のユースセンターが2019年8月に完成いたしました。

2016年11月、国連気候変動マラケシュ会議(COP22)への渡航費がなかったキャシーに対し渡航費調達を支援し、2週間の会議中の登壇機会のセットアップや、彼女の活動がよりメディアに取り上げられるようインタビューのとりつけなど、PRコンサルティングを実施。NGO Jo-Jikumの団体リーフレットも制作支援し、彼らの世界に向けた情報発信を支援しました。また、2017年6月には「世界で活躍するキャシーを日本に」という要望にも応え、キャシーの初来日ツアーを開催。12件のイベントで約700名を動員。朝日新聞や毎日新聞を始めとした 6回の取材をアレンジし、キャシーの活動が約960万人の目に触れるPR支援を実現。

キャシー本人からの要望により、未だ創成期にあるNGO Jo-Jikumの活動基盤を固め、より効果的な組織運営を実現すべく、2017年3月に、マーシャル諸島現地で丸4日間のワークショップを開催。ECもNGO Jo-Jikumの運営陣の一員となり、キャシーと共同創設者のミランと共に、組織分析と運営評価、課題の洗い出し、ビジョン・事業の明確化、年次計画書の策定、リーダーシップコーチングを行い、今後の運営強化戦略策定を行いました。
キャシーとの軌跡
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