

サミール・ラカーニ
訪れたカンボジアの農村で、洗濯洗剤で赤ちゃんを洗う母親の姿を見て、衝撃を受けたサミ―ル。
石けんすら買えない貧しい状況にある人たちや、衛生状態が悪いことで、下痢や感染症など予防可能な病気で命を落とす子どもたちを一人でも減らすために、2015年にEco-Soap Bankを設立。世界中で毎年2.5億個も廃棄されているという未使用の石けんに着目し、工場から回収、途上国の貧困層の女性を雇用してリサイクルし、NGOや国際機関と連携して必要な人に届けることで、廃棄物削減、女性の雇用創出、衛生習慣と健康改善を同時に図る。
概要
Eco-Soap Bank
カンボジア、ネパール他
廃棄物削減・保健衛生・女性のエンパワメント
• SDG 5
• SDG 6
• SDG 12
2022/1/1
3年間
衛生状態が悪いことで命を落とす子どもたち
健康改善、廃棄物削減、女性のエンパワメントに同時に挑む!
廃棄石けんをリサイクル石けんへ
Eco-Soap Bankは現在、アメリカ国内の石けん工場から回収した未使用の廃棄石けんを原料として、カンボジアを含むアジア・アフリカの5つの拠点でリサイクル石けんを生産・配布しています。


女性をエンパワーし、子どもたちを救う
拠点工場では、その地域に住む特に経済的困難を抱える女性を雇用していますが、彼女たちは「衛生大使(Hygiene Ambassodors)」と呼ばれ、リサイクル石けんの製造だけでなく、Eco-Soap Bankが提供する衛生教育を、家族や地域の人びとに伝え、正しい衛生習慣を広める重要な役割も担っています。また家計管理など、基本的なライフスキルを学ぶ機会も提供されます。
リサイクル石けんは、途上国の衛生状態の改善に取り組む国際機関やNGOを通して、学校や医療機関、衛生状態の悪い地域などに届けられます。これらの支援プログラムでは、単に石けんを配るだけではなく、正しい衛生習慣を身につけるための教育も行われています。
石けんで救える命を救うために

2022年5月、石けん製造機購入のためのファンドレイジング支援を行い、個人の寄付を合わせて806万円を集めました。この資金により、カンボジアの工場で3台の機械を購入、設置、管理することができ、さらに15人の女性に雇用を提供することができました。この機械は、バングラデシュのキャンプに住む43万人のロヒンギャ難民に石けんを供給するために使用されます。

これまで行ってきたEco-Soap Bankへのマーケティング支援は以下の2つです。1. Eco-Soap Bankの石けんの販売カタログ用の宣材写真撮影2. ソーシャルメディアのコンテンツとテンプレートを提供

2024年9月、Earth Companyとして初めて、日本国内だけではなく国外での寄付の呼びかけにも挑戦し、世界11ヶ国・206名のみなさまから970万円を集めました。この資金により新たにカンボジア工場に石けん製造機1台が導入され、360トンの廃棄石けんをリサイクルし、80万人の難民の人たちに石けんを届けるために使用されます。

2024年10月に行われたEarth Company10周年記念イベントに登壇し、140名の参加者を前にライフストーリーや活動紹介を行いました。サミールの話を聞いて共感された方から廃棄石けんをいただける可能性のある企業をご紹介いただくなど、ネットワークを拡大することができました。来日中に2回のメディア取材が行われ、記事が日本のメディアに掲載されました。 また、来日にあたって日本の固形石けん製造企業にアプローチを行いました。スケジュールの都合で来日中の面談設定はかないませんでしたが、その後もやりとりを重ね、先方企業内での検討につながっています。
サミールとの軌跡







































メディア掲載/プレスリリース
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