2022年4月1日、一般社団法人Earth Company(共同創設者:濱川 明日香・知宏、以下:Earth Company)は、リジェネラティブな未来を創るアジア太平洋のチェンジメーカー「IMPACT HERO」サミール・ラカーニが代表を務めるEco-Soap Banを通じて、ロヒンギャ難民の人々にリサイクル石けんを届けるクラウドファンディングを実施します。
【開催目的】
【開催目的】
Earth Companyは、人と社会と自然が共鳴しながら発展する「リジェネラティブな未来」を創る類稀な変革力を持つアジア太平洋のチェンジメーカー「IMPACT HERO」を1年に1人選出し、3年間にわたりとことん寄り添う支援を提供しています。
「予防可能な病気にかかって亡くなる人を一人でも減らしたい」と、世界の衛生問題の解決に人生を捧げる「IMPACT HERO」の1人、サミール・ラカーニ。
彼が2014年に立ち上げたEco-Soap Bankは、工場から未使用のまま廃棄される石けんを回収し、脆弱な立場にある女性を雇用してリサイクルし、世界各地の援助団体を通して、必要としている人たちに届けています。
今回Eco-Soap Bankは、バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで支援活動を行う国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から、何と43万人の難民に届けるための石けんの調達依頼を受けました。
Eco-Soap Bankにとって最大規模となる今回の支援を実現するために、新しい石けん製造機の購入費を、本クラウドファンディングで集めます。
【キャンペーン内容】
[1] このクラウドファンディングの支援内容
[2] 支援方法
[3] 環境を守り、女性の雇用を促進するEco-Soap Bankのリサイクル石けんを広めよう!
[4] サミール・ラカーニ プロフィール
[1] このクラウドファンディングの支援内容
世界最大規模の難民キャンプである、バングラデシュ・コックスバザールのロヒンギャ難民キャンプ。現在92万人以上のロヒンギャの人たちが、厳しい環境での生活を強いられています。
この難民キャンプを支援する国際機関が行った調査によると、対象の84%の人が水と衛生に関する知識が不十分で、50%以上が正しく手を洗う習慣を持っていませんでした。こうした状況で、下痢や感染症にかかる人もたくさんいます。下痢は世界の5歳未満の子どもの死亡原因第2位にもなっており、新型コロナウィルスをはじめとする感染症の予防策としても、石けんによる手洗いは有効な手段です。
今回Eco-Soap Bankは、UNHCRから、43万人のロヒンギャ難民の人々にリサイクル石けんを届けるための調達依頼を受けました。
そのためには、カンボジアの工場に新たに3台の石けん製造機械が必要です。
アメリカの企業もEco-Soap Bankの取り組みに賛同し、マッチング寄付として今回のクラウドファンディングで集まった額と同額の寄付を上乗せしてくれることとなりました。
よって、石けん製造機械の購入費(6万ドル)の半額にあたる寄付を集めることが、本クラウドファンディング目標です。
【支援内容内訳】
本クラウドファンディングでは、生産量を増やすために必要な機械3台の調達に必要な半額にあたる360万円を集めます。
- 石けんを製造するための機械3台にあたる購入費用 330万円
[2] 支援方法
下記サイトからクラウドファンディングにご参加ください。
[オフィシャルサイト] *4月1日公開
https://www.earthcompany.info/ja/eco-soap-bank_2022/
[3]環境を守り、女性の雇用を促進するEco-Soap Bankのリサイクル石けんを広めよう!
援助機関が支援物資を調達する際に重視しているのが、環境や人権に配慮したサプライチェーンです。今回UNHCRが選んだEco-Soap Bankは、廃棄石けんを原材料とし、途上国で経済的に苦しい立場にある女性たちを雇用して、リサイクル石けんをつくることで、廃棄物削減と女性のエンパワメントにも同時に取り組んでいます。
捨てられるはずの石けんが、命を守るツールに
現在世界中の石けん工場では、製造過程で発生してしまう商品にならない石けんが、未使用のまま大量に廃棄されています。その量は年間250万トン、2.5億個の固形石けんに及びます。Eco-Soap Bankの活動が広がることで、廃棄される石けんの量も減らすことができます。
経済的困難にある女性たちに、安定した収入を!
Eco-Soap Bankは、現在カンボジアを含め、アジア・アフリカの5か国でリサイクル工場を運営しています。雇用しているのは、それぞれの地域で特に脆弱な立場にある女性たち。彼女たちには適正な賃金だけでなく、家計管理のスキル研修なども提供し、経済的困窮から抜け出せるようにサポートしています。彼女たちは、「衛生大使(Hygiene Ambassodors)」と呼ばれ、リサイクル石けんの製造だけでなく、Eco-Soap Bankから受けた衛生教育を、家族や地域の人びとに伝え、正しい衛生習慣を広める重要な役割も担っています。Eco-Soap Bankが成長することで、さらに多くの女性を雇用し、エンパワーすることが可能になります。
まさに「三方良し」のEco-Soap Bankのビジネスモデル!
Eco-Soap Bankは、その活動を広げれば広げるほど、経済・環境・社会にプラスの効果を生み出す、まさに「リジェネラティブ」なビジネスモデルを展開しています。
石けん工場は、これまで廃棄するためにコストをかけていた石けんを、Eco-Soap Bankに回収してもらうことで、コストを抑えつつ、社会・環境への貢献ができます。
Eco-Soap Bankは、原料コストをかけることなくリサイクル石けんを製造しているので、国際機関やNGOに、無料または市場価格よりも安価に石けんを提供することができます。
石けん工場や援助団体から得られる収入によって、リサイクル工場が運営できるので、より多くの女性が安定して雇用され、結果的にはより多くの人たちに石けんを届け、健康を守ることができるのです。
[4] サミール・ラカーニ プロフィール
Samir Lakhani(サミール・ラカーニ)
活動国:カンボジア、ネパール、他
運営団体 Eco-Soap Bank
2014年にカンボジアで女性が洗濯用洗剤で赤ちゃんを洗っているところに遭遇。「石けんは高価すぎて買えないから」という母親の声を聞き、人生をかけて、世界の衛生問題と人びとの衛生に対する意識変革に取り組むことを決心。
世界中で未使用の石けんが毎年2.5億個も廃棄されている現在、Eco-Soap Bankは女性を雇用して廃棄石けんのリサイクルを行い、病気を予防し命を守るため、アジア各地の難民キャンプや学校に衛生教育と共に届けている。2017年 CNN Heroes 選出。
https://www.earthcompany.info/ja/blog/impacthero-2022/