【プログラム事例】マテリアリティへの理解を深めるSDGs・社会課題解決ワークショップ
研修の目的
富士山の恩恵に改めて感謝し 自社のマテリアリティを理解する機会に
今回の研修は若手社員を対象とした階層研修の枠組みの中で実施しました。富士山の麓で事業展開を行う富士急グループの一員として、富士山とその周辺の自然環境への感謝を胸に、自然環境の保全と再生を行いつつ事業を推進する、富士急グループならではのサステナビリティ活動の意義の認識と、自社のマテリアリティを学び理解することを目的として導入いただきました。
研修内容
サステナビリティの本質を理解し 自分の仕事の意義を再認識する
より効果的な学びの場となるように、今回の研修では自分の「知覚」に注意を払うワークショップからスタート。「なぜこのテーマに向き合う必然性があるのか」について、身近なものから世界につながっている事例を元に理解を深めていきました。さらに、自社のマテリアリティ(重要課題)を自分の言葉で積極的に解釈する体験を通して、自社で仕事をする意義を再認識する機会を提供しました。
下記に、1日の研修の流れの概要をご紹介します。
SESSION 1:Perspective shift~自分の知覚~
研修は、自分の知覚を認識することからスタート。同じものを見ても感じ方は人それぞれであること、違うことに価値があることをワークを通じて体感し、日常生活や仕事をする中で自分が見て感じている以外にも様々な感じ方があることを理解していきます。
SESSION 2: Degenerative world ~不都合な真実~
次は視野をグッと広げる時間です。ここでは、世界の社会課題や環境問題、気候変動と自分の生活がどのように繋がっているか、身近な例を通じて紹介しました。
続くグループワークでは、身近な物の背景にある社会課題を調べ、お互いに共有することで、自分たちの日常生活が海外の社会課題に無関係ではないことについて理解を深めていきます。
SESSION 3:企業のBE(あり方)
世界の現状を知り、視野を広げてから自分と自社にフォーカスしていきます。
このセッションでは、これからのあり方として、今世界から注目が高まっている「リジェネラティブ」という考え方を学んでいきます。
そのために、まずは自分が一人の人間としてどうありたいか?を考えるきっかけとして、Earth Companyが支援するチェンジメーカーの生き様を紹介。そして、「自分がどうありたいか?」という原点を確認した上で、富士急行の創業精神である「富士を世界に拓く」というフレーズを元に、自社は社会にとってどんな存在でありたいか?を感覚や五感を使って表現し、お互いに共有しました。
SESSION 4: 企業のDO(できること)
セッションも終盤になり、いよいよ企業としてできることを考えていきます。このセッションではそのための思考フレームや事例を学んでいきます。
リジェネラティブな企業としてできることの事例では、Earth Companyの現地法人が運営する、東南アジアのホテルで初めてB Corp認証を取得し、ビジネスを通じて、社会課題や環境問題を解決する事例でもあるバリ島ウブドのエシカルホテル「Mana Eathly Paradise」の様々な取り組みも紹介させていただきました。
SESSION 5: 仕事も、自分のBEも、自分ごと
最後のセッションは、これまでの学びを得て、富士急グループがどのようにサステナビリティに向き合おうとしているのかを考える時間に。富士急行のマテリアリティ(重要課題)制定を推進した、事業部(技術・環境・CS推進課)の古屋喜正さんに登壇いただき、その背景やプロセスを学びながら、自分自身の言葉でマテリアリティを理解するためのワークを行い、共有しました。
参加者の声
学びが仕事のモチベーションへ!自分自身で考える大切さを実感する時間に
研修後に行ったアンケートでは、「研修の充実度」が10段階中の8.8と、参加者39人中なんと40%を超える16人が満点の「10点」をつけ、85%となる33名が「この研修をぜひ他の人にも勧めたい」と回答いただきました。
1日の研修を経て、「サステナビリティ」の考え方や自社のマテリアリティ(重要課題)への理解を深めた参加者の方からは、
「SDGsやサステナビリティとはなにか、自社はどう認識していて、自分は業務の中で何ができるかを理解する良いきっかけになった。 仕事の際に自分が何に気を付けなければならず、それがどう社会へ繋がっているのか分かったことで、仕事へのモチベーションにも繋がった」
「様々なワークや映像視聴を通じて、サステナビリティへの意識が高まった。富士急行のマテリアリティの内容や、設定までの経緯を知ることができ大変勉強になった」
「正直、ほとんど考えたことがないSDGsについて動画や講義、ワークショップを通じて学べた。身近なことから、世界に繋がっているということが、感覚でわかっていく講義だった」
「時代に沿った研修の機会は、事業に活かすためにも年齢問わず必要だと思った」
「現在課題とされているSDGsについて、あえて定義付けせずに自分自身で考え、会社としての方針も学ぶことができた。SDGsは曖昧な部分があり、正解もないと感じたので、自分自身で考える機会を持つことが大切だと感じた」
などの嬉しい感想をたくさんいただきました。
サステナビリティの本質とこのテーマに向き合う必然性を理解した上で、自社のサステナビリティ活動の背景や意義を知ることで、今の環境でできることが見つかり、それが働くモチベーションにもつながっていきます。
Earth Companyはこれからも、サステナビリティの本質に向き合うことを通じて、今の環境のリソースを活かしてできることの可能性と自分の仕事の意義を再認識できる学びの機会を提供していきます。