1. ヒーローズ・バリ・キャンプの目的
ヒーローズ・バリ・キャンプは、ファイナリスト向けに実施している半年間のリーダーシップ研修「Lead-to-Regenerateチェンジメーカー・プログラム」の一環です。
1月に開始したリーダーシップ・プログラムでは、既に前半3回のオンライン・ワークショップを終え、リジェネラティブな未来をつくるリーダーとして、必要な知識やスキルを学んでいます。
プログラム中間のタイミングで、Earth Companyの拠点であるバリ島にヒーローたちを招聘。リジェネラティブなビジネスモデルを具現化したエシカルホテル Mana Earthly Paradiseでの宿泊体験や、バリ島の伝統文化に触れつつ、活発なソーシャルセクターとのネットワーキングや、専門家によるメンタリング・セッションを通して、ヒーローたちと彼らを支えるコミュニティの拡大を目指しました。
2. ヒーローズ・バリ・キャンプのハイライト
あっという間に盛り上がったウェルカム・ディナー

アメリカ、インド、インドネシア、パプアニューギニア、モンゴルの5か国から集まってきたヒーローたち。
飛行機の乗り継ぎやビザ取得が一部難航し、無事全員到着できるかハラハラしましたが、予定通りウェルカム・ディナーには8人全員が間に合い、ほっと一安心しました!オンラインを通して面識はあったものの、直接会うのは初めてだったヒーローたちは、やや緊張の面持ち!?
でもお互いの活動や近況について話し始めると、場はあっという間に盛り上がり、楽しいバリキャンプの幕開けとなりました。
DAY1
オリエンテーション&ライフストーリの共有

キャンプ初日、自然の音に耳を傾けながらの瞑想でスタートした朝。オリエンテーションの後、お互いをより知り合うために「リバー・オブ・ライフ」というエクササイズを、ヒーローの一人のファシリテーションで行い、自分の人生を川を描いて表現し、誰が自分の人生にどんな影響を与えたのかについて、共有し合いました。
様々な困難を乗り越え、時には壮絶な人生を歩みながらも奮闘しているヒーローたち。普段は口にしないような個人的な経験や想いをも分かち合い、お互いのストーリーにインスパイアされ、ヒーロー同士の距離もぐっと縮まり一体感を強めることができた、とても貴重な時間となりました。
ブミセハット国際助産院訪問&IMPACT HERO 2016 ロビンとの交流

続いて24時間365日無償で医療を提供しているブミセハット国際助産院を訪問、IMPACT HERO 2016のロビンと交流しました。
活動についての説明をロビンから聞くなかで、いかに「愛」が最も重要な基盤となっているかに気づいたヒーローたちは、大きな感銘を受け、自分自身の活動やあり方を改めて見直すきっかけを得ていました。
ティチョーク・グデ氏との交流

ウブドの王室家系のティチョーク・グデ氏をお招きし、バリの人びとが大事にする伝統や価値観について、また多くの外国人や外国資本が流入するバリの現状と今後の発展のあり方について、見解をお聞きしました。ヒーローたちにとっては、自分たちのコミュニティが今後どのような発展を目指すのかを考えるうえで、貴重な示唆を得る機会となりました。
DAY2
気づきと学びのメンタリング・セッション

2日目を迎え、すっかり打ち解けた様子のヒーローたち。「今まで孤独を感じていたが、バリ島に来てからみんな家族のように感じている」という発言も。
この日のメインは、バリ島で多方面に活躍する専門家6名とEarth Companyチームによる、1 on 1のメンタリング・セッション!ヒーロー1名につき、2‐3名のメンターがつき、前もって聞き取りをしていた課題や支援ニーズに基づき、アドバイスをもらったり、ファンドレイジングプランの策定やマーケティング素材の検討など、具体的な作業を進めるケースもありました。
メンタリング・セッション後の振り返りでは、
「今までファンドレイジングをする際にどのように自身が持っている情報を整理し、使えばいいかわからなかったが、このセッションを通して発信方法を学べた」
「27年間の人生の中でいろんなひらめきがあったが、今日その中で最も大切なことは何か気が付くことができた」
など、ヒーローたちが事業を行うなかで直面する課題をより明確に認識し、その解決に向けて具体的な取り組みを開始することができた、非常に有意義な時間となりました。
DAY3
グリーン・スクール訪問

Earth Companyのアドバイザーで、グリーン・スクールの元代表でもあったクリス・トンプソン氏が、この学校のミッションである教育を通じた社会変革について説明した後、学校内を案内。唯一無二の教育方針・教育内容や、竹でできた学校施設に、皆興味津々でした。