本セッションでは、知宏がモデレーターとなり、豪華パネリストたちに以下のような質問をしながら、ビジネスでリジェネラティブな未来をいかに実現するかについて議論を深めました。
「経営者としてESGやSDGsを推進する上での課題は?」
「社会課題寄りの人材育成やこだわりのある人材育成は?」
「越境体験など強い刺激を受けると、辞める社員も多くのなるのでは?企業目線で見るとよくないことだが、社会に羽ばたいていくのは良いこと。社会全体としての目線で捉えるべきか?」
パネリストのコメント
「経営者が自社の利益だけを追求する時代は終わった。経営層が直接お金にならないこともやるという包括的な考えにならないと企業は永続しない」
「採用時に、3年後、5年後起業したいというのはウェルカム。一番重要なことは、人生をかけて何をやりたいのか、強烈な意思があること。会社で実現する人もいれば、外で実現する人もいるが、社会全体が良くなればいいと思っている」
「マズローの欲求5段階説の上には、自己超越という、共生欲求がある。組織が目指しているものはまさにこれであり、ビジョンを共有し自分たちで何とか実現しようという状態に持っていくのがベスト。チームでやり遂げたときにものすごい充足感が得られる」
- 株式会社LIFULL 代表取締役会長 井上高志氏
「ウェルビーイング=自分らしく生きる、と定義している。生活スタイルが多様化するこの時代、目指すものを仲間全員できちんと共有できているかが重要。そのため、自社ではミッション・ビジョン・バリューの共有を主な目的とした部署を組織化している」
「今後世の中を変えていく若い力が不可欠なので、新卒をたくさん採用している。一方ハードな目標も課しているし、異動もある。結果、退職して地域創生や社会課題解決に向け起業家になる仲間もいる一方、再入社してくれる仲間もいる。中長期的な視野で考えればオールジャパン、ないしはオール地球人として同じ方向を目指しており、タイトル通り(地球まるごと共繁栄)になるのではないか」
-楽天グループ株式会社 常務執行役員・CWO 小林正忠氏
「事業で得た利益を社会にも還元する企業理念は、創立当初から受け継がれる考え。サントリーや国内にとどまらず、グローバル規模に視座で様々な社会課題を学び体験する機会を通じて、一人ひとりが自分事化してほしい」
「サントリーのバリューについて、より広い視野でとらえて深く理解するために、入社2年目で同期全員がバリ研修へ行き経験を共にすることは大きな意義がある。キャリアの早い段階で自分のこれからの人生を考え、社会課題やウェルビーイング、地球規模のことを日常の仕事から離れて経験し考え抜く10日間が原体験になれば。(社会にインパクトをもたらすのは時間がかかるため)長期目線の人財育成の視点は昔からあり、長い目でみて花開くという視点を持っている。」
- サントリーホールディングス株式会社 人財戦略本部 部長 長政友美氏