ご報告:ベラの3年間の支援が終了!東ティモールの山間部に起きた奇跡の軌跡

2018年3月、IMPACT HERO 2015 ベラ・ガルヨスへの3年間の支援が終了しました。

3年前、何もなかった東ティモールの山間部のマウベシには、ECを通じた日本のみなさまからの支援で、子どもたちの心を育む環境学校と、学校の運営を支える収益事業となるエコツーリズムの宿泊施設を併設するルブロラ・グリーンビレッジ(LGV)が完成しました。
LGVでは今、東ティモールを環境破壊や社会課題を生み出す従来の資本主義ではなく、自然と共存しながら発展する新しい経済モデルへと導く次世代リーダーが育ち、地域の人々が自然環境を活かしたエコツーリズムやオーガニック農業で生計を立て始めています。

開墾されたオーガニック畑には季節の野菜や花が植えられ、今や大統領が「東ティモールで最も美しい場所」と称賛するほどになり、東ティモール初そして唯一の持続可能な発展モデルとしてこの国の全13地域にこのモデルを拡大したい、大統領が注目するほど、この国のあり方に大きな変革をもたらしています。

ここでは日本からの支援によって、ベラがマウベシに起こした奇跡の軌跡をご紹介します!

まずは、ぜひこちらの動画をご覧ください!

1.ABOUT BELLA GALHOS~プロフィール

インドネシア軍占領時代に、兄弟を軍に殺害され、父親は拉致・投獄。自身は5ドルで人身売買される。
その後16歳で独立運動を行う地下組織に入り闘うが、「国を救うには国を出るしかない」と悟り、国外脱出のためにインドネシア軍賛成派を装い入隊。あらゆる虐待に耐えて軍の信頼を得て、カナダへ派遣された直後に隙を見て逃亡し無事亡命。

その後難民認定を受けて6年間カナダから独立運動を続け、独立に貢献。独立後は、国連機関勤務を経て、大統領補佐官に。2015年、私財を投じてルブロラ・グリーンビレッジ(LGV)を設立。

2017年1月より大統領補佐官を辞め、LGVの運営に専念している。

 

→詳しくはこちら!

2.ABOUT LGV~ルブロラ・グリーンヴィレッジ概要

450年のポルトガル領を経た後、インドネシアによる侵略により国のインフラの9割が崩壊した状態で2002年に独立した、アジア一新しく貧しい国・東ティモール。
どれだけ行政や立法機関を立て直しても、その国に住む人々の心が崩壊していては、本当の意味での国の未来はありません。

大統領補佐官としてそれを痛感したベラは、暴力と破壊が日常だったこの国に「心」を取り戻し、「共存」の文化と経済で発展する未来を創造するため、LGVを設立。持続可能な経済発展を目指して、次の3つの事業を行っています。

 

① グリーンスクール事業
環境教育を通じて「育む喜び」を学び、東ティモールに持続可能な未来を創造する次世代リーダーを育成する教育事業。


② グリーンヴィラ&オーガニックレストラン事業
伝統建築のエコホテルと、生徒が育てたオーガニック野菜を振る舞うレストラン・宿泊事業。収益事業として教育事業を支える。機会やリソースへのアクセスがない農村地区の人々でも行える、自然環境を活用した事業モデルとして注目されている。


③ 女性のオーガニック農業組合
山岳地帯の貧困女性に、オーガニック農業のノウハウやツールを提供し、獲れた農作物を首都で売れるよう販路を構築することで、女性の経済的自立を助ける地域経済活性化事業。

3.EARTH COMPANY’S SUPPORT TO BELLA~ベラへの支援活動
①ファンドレイジング

この3年で72名のみなさまから1352万円の支援を賜り、以下の支援を実現いたしました。

 

【みなさまから賜った支援金の内訳】

  • グリーンスクール設立 475万円
  • グリーンヴィラ設立費 550万円
  • 3名の教師の1年間分給与 43万円
  • LGVの宣材制作費  72万円
  • 東ティモールにおけるLGVの啓蒙活動費  54万円
  • LGVの活動費 78万円
  • ベラを支援するためのEC活動費  80万円
➁機会創出支援

ベラのサポートネットワークを拡大するため、国内外でのメディア掲載や、TEDなどのイベントへの登壇支援などを行いました。

また、LGVの活動を多くの人に知ってもらうため、ウェブサイトやリーフレット、ドキュメンタリー動画など、世界各地のプロフェッショナルによるプロボノ支援プロジェクトをコーディネートし、マーケティングツールを制作いたしました。

➂NGO経営コンサルティング

LGVが持続可能な運営をできるよう、経営コンサルティングを継続的に実施。

特に3年目は、支援終了後に盤石な運営ができるよう、事業戦略策定やマーケティング戦略策定のため、バリ島にベラを招き、数日間にわたる集中コンサルティングを2回実施しました。

4.LGV PROGRESS~ルブロラ・グリーンスクールの発展

●2015年5月 ルブロラ・グリーンスクール(LGS)開校

同時にオーガニックレストランもオープン!

●2015年11月 女性のオーガニック農業組合発足

地域の125名の女性が参加し、獲れた作物を自分や家族で食べることで健康状態改善と、販売することで経済的自立に貢献。

●2017年1月 ベラが大統領補佐官を辞し、LGVの代表に

それまでは、大統領補佐官としての収入をLGVに注ぎ込んでいたが、ECの支援により、ベラがLGV代表の仕事に専念できる体制が確立。

●2017年4月 食糧支援事業開始

最貧困家庭へ食糧支援を提供する新事業開始。88名の栄養失調に苦しむ人々に定期的に食料を提供する。

●2017年5月 宿泊施設グリーンヴィラがオープン

グリーンスクールでの教育は、東ティモールの子供達に無償で提供しているため、学校の運営を助ける収益事業の軸として設立。

5.IMPACT~ルブロラ・グリーンヴィレッジがもたらしたインパクト
貧しい山岳部に芽生えた「育む心」

 

3年前はまだ構想でしかなかったLGVは、支援開始してから3年経ち、地域の人びとの暮しを大きく変えました。

子どもたちは、育む心を養いつつ自然と共存するあり方を学び、地域の人々は、地域の資源である自然環境を活かしたオーガニック農法で生計を立て始め、豊かな自然を都市部や外国の人々に楽しんでもらうエコツーリズムで地域経済を活性化する。そんな東ティモール初で唯一の、持続可能な発展モデルへと成長したのです。

アナの家に生まれた「希望」

 

ルブロラ郊外にあるライリゴ。アナは、この水道のない村に住む4歳の少女でした。母親は6人目の子を妊娠していましたが、家には定期収入がありません。家族の表情は栄養失調でいつも暗く、やせ細ったアナはまるで2歳児のようで、喘息も患っていました。
そんなアナの家族にLGVは食糧支援を提供し、両親がパートタイムでLGVの菜園で働くことになりました

 

 支援を受け、家族の健康状態は劇的に改善しました。母親はLGVの農協に参加し、農業を学び始めました。LGVは「自分でも家庭菜園を作りたい」と思うようになった母親を応援し、野菜の種を渡して、水道をライリゴまで敷いてもらえるよう地元のNGOを紹介しました。そして、大きな貯水タンクを2つ、企業から寄付で募り届けました。

 

アナの喘息はまだ完治していないものの、症状はとてもよくなり、元気に笑うようになりました。LGVの支援で、アナの家族には生きる力と希望が生まれたのです。
「LGVモデルを全ての地域に」と称賛の声が続々

 

そのプロセスで住民の意識にも大きな変化が芽生え、この地域から徐々にゴミがなくなり、花が増え、今や大統領が「今東ティモールで最も美しく、最も訪問すべき場所」と称賛しています。

元東ティモール大統領でノーベル平和賞受賞者のラモス=ホルタ氏も、「LGVの事業モデルは、持続可能に成長する地域発展の在り方として、極めて効果的。ぜひ東ティモールの13州全ての地域で導入されるべきだ」と絶賛しています。

6.MESSAGE FROM BELLA~ベラからのメッセージ

世界は1人の力では変わらないし、また変化は一夜にして起こるわけでもありません。

だからこそ、私たちチェンジメーカーたちには、「人」の変革力を深く信じてくれるアース・カンパニーと志を共有し、支援を受けられることが何よりありがたく、活動拡大に不可欠なのだと、今、確信しています

私たちの1つ1つの活動・成長に常に寄り添い、この3年間、心強い支援を続けてくださった日本の皆さま、本当に、ありがとうございました。Obrigada barak!!

この3年のベラの活動の目覚ましい進化には、私たちも驚くと共に、非常に感慨深いものがあります。

2018年にベラは支援を卒業しますが、今後の歩みをいつまでも温かく見守っていきます!

ベラの支援活動をご支援・ご協力いただいた企業・団体
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