ネルリアン・ゴガリ

インドネシア・スラウェシ州ポソでは1998年以降、政治的・経済的要因も背景に宗教間暴力が激化し、数千人が命を落とし、数万人が家を追われた。地域の暮らしは一変し、特に女性は避難や生計喪失、性的・心理的暴力など深刻な影響を受けた。それにもかかわらず和平の場からは排除され、教育・仕事・意思決定の機会を失った影響が、現在も日常生活に残っている。

ポソ出身のネルリアンは、紛争後に故郷へ戻り、女性や子どもたちの見過ごされてきた声を記録する活動を始めた。調査を通じて、暴力が何層にも重なる実態と同時に、宗教を越えた連帯の芽生えも明らかになった。また、難民キャンプで出会った女性からの「この研究は私たちの人生をどう変えるのか」という問いが、彼女を行動へと強く突き動かした。

ネルリアンはInstitut Mosintuwuを設立し、草の根教育を通じて平和とジェンダー正義を推進している。女性学校などの取り組みにより、520人以上の女性がリーダーシップと権利意識を育み、宗教やコミュニティを越えた信頼の再構築と、紛争後の地域再生を進めている。

THE MISSION
人と自然のための、公正で自立した社会を築く
THE ISSUES

紛争後のポソでは、女性たちが暴力とトラウマの長期的な負担を担い続けているにもかかわらず、平和構築や地域開発の場から依然として大きく排除されている。

1,000人以上
1998年から2001年にかけてのポソ紛争で1,000人以上が命を落とし、その結果として数千人の女性が一家の主たる生計を担う立場となった(BBC)。
681ヘクタール
2002年から2023年の間に、ポソ湖周辺で681ヘクタールの原生林が失われ、地域住民の生計が脅かされている(Mongabay)。
500人以上
現在、500人以上の女性が女性学校を通じてエンパワーされ、生計の再建とコミュニティのレジリエンス(回復力)強化に取り組んでいる(Tetra Tech)。
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