ルブロラ・グリーンヴィレッジ(LGV) / ルブロラ・グリーンスクール(LGS)
東ティモールは、約450年にわたるポルトガルの植民地支配、24年間のインドネシア占領を経て、約25万人もの命が奪われた過酷な独立闘争の後、2002年に念願の独立を果たしました。しかしインフラや建物の9割は破壊され、1人当たりの年間GDPは約19万円でアジア最貧国。自由を手にした人々が仕事を求め地方を離れていくなかで、 都市はスラム化し、人びとの暮らしは一層厳しくなりました。
この状況に危機を感じたベラは、地方再生を決意し、ルブロラ・グリーンビレッジ(LGV)の設立を計画。暴力のなかで生まれ育った子どもたちが「育む心」と、自然と共存する持続可能な発展の在り方を学び、地方が自然環境を活かしながら発展できる経済モデルの実現を目指しました。
At a Glance
1972年、東ティモール生まれ。インドネシア軍占領下の東ティモールで、兄弟を殺され父親は拉致・投獄。ベラ本人も4歳の時わずか5ドルで人身売買された後、一旦は家族に戻されたものの、16歳からは少女兵として独立運動に身を投じながらインドネシア軍に入隊し、二重生活を送る。インドネシアへの忠誠心を試すために軍によって加えられたあらゆる性的・肉体的虐待に耐え、ついにカナダへ派遣されたその日に逃亡、難民に。その後、世界各国で独立運動を続け、東ティモールの独立に貢献。
独立後は、国連開発機関での勤務を経て大統領補佐官に就任し、国の発展に寄与する一方、全エネルギーと私財を投じて、日本からの支援を元に2015年5月に東ティモール初の環境学校を設立。その後、レストラン、宿泊施設を併設するルブロラ・グリーン・ヴィレッジへと事業を発展させる。
東ティモールの希望
サステナビリティに焦点をあてた教育
開校以来、ルブロラ・グリーン・スクール(LGS)は大きな発展を遂げてきました。開校から2年の間に、LGSは約700人の生徒に学習の機会を提供し、他校との交流プログラムも開始しました。現在までに、ルブロラ・グリーン・スクールは放課後プログラムやキャンプ、週末プログラムで1,300人以上の生徒を受け入れています。
持続可能な開発モデル
ルブロラ・グリーン・ビレッジ(LGV)は、2017年に建設されて以来、長い道のりを歩んできました。LGVには、グリーン・スクール、グリーン・ヴィラ、オーガニック農場、オーガニック・レストラン、女性農業協同組合、コミュニティ・トレーニング・センターという6つの主要機能があり、この6つの機能によって、グリーンスクールの運営を経済的に維持しながら、循環型活動を推進することを目標としています。LGVは、東ティモールにおける持続可能な開発の最初の例として、財政的に持続可能なソーシャル・ビジネスとして成功した際には、東ティモール全土の13の自治体で持続可能な開発のモデルとして再現されることを政府は望んでいます。
ルブロラ・グリーンヴィレッジ
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