Introduction

ジョージクム・ユースセンター

Jo-Jikumは、マーシャル諸島の若者を「気候変動の犠牲者」から「未来の変革者」へ成長させるため、 1. 環境リーダー育成、2. 気候変動教育、3. 国土と共に失われつつある伝統文化を学び直す活動をしています。団体創設からの6年で500名の若者にプログラムを提供しましたが、活動拠点がなかったため、安定的な活動が困難でした。そこで、皆さまからのご支援により活動拠点となる待望のユースセンターを設立しました。

プログラム以外の時間も、環境意識の高い若者が高校や大学の帰りに集まり、共に宿題をしたり語り合ったり、交流の場にもなっているそうです。Earth Companyと共創した、マーシャル諸島での気候変動の被害について若者が高齢者に取材し、海面上昇による島の変化を動画などデジタルで記録し発信するプログラムも始まり、国内外で大きな影響力を発揮しています。

At a Glance

活動国
マーシャル諸島
活動分野 気候変動
支援期間
2019
支援額
US$ 42,400
支援終了報告書 View Report
Founder: Jo-Jikum

キャシーはマーシャル諸島生まれのハワイ育ち。学生時代にアメリカ本土で、「詩」を通じて社会課題の啓蒙活動を行う「ポエトリーリーディング」にインスパイアされ、詩人としての活動を開始。ハワイ大学の太平洋島嶼国研究学部で修士課程を修了した後、10年ぶりに故郷のマーシャル諸島に帰国した際に、初めて気候変動による高潮の被害を体験し、衝撃を受け、この現状を「詩」を通して世界に訴えるために気候変動活動家として活動しています。

気候変動について始めた書いた詩「Tell Them」が注目され、2014年9月23日にニューヨークの国連本部で開催された国連気候変動サミットの開会式で、世界の市民団体を代表してスピーチを行う大役に、115ヵ国544人の候補者から大抜擢されます。キャシーは生後6ヵ月の娘のために書いた詩を披露し、世界の首脳を感動させ、拍手喝さいを浴びました。そしてその動画は世界中で感動を巻き起こし、彼女は今、世界が最も注目する気候変動活動家の一人として活躍し、世界各国で開催される気候変動に関する国際会議に登壇しています。

マーシャル諸島の現状を世界に訴える一方で、国内ではNGO Jo-Jikum(ジョージクム)を立ち上げ、海面上昇の影響により水没の危機に晒されるマーシャル諸島の次世代リーダー育成に努めています。

THE MISSION
私たちのような小さな国にも豊かな未来を描く権利がある
KEY RESULT

気候変動問題への挑戦

サステナビリティに焦点を当てた教育

気候変動の影響で海面が上昇し、平均海抜2mのマーシャル諸島が水没してしまえば、人々は気候変動難民と化して、アメリカ始め他国に移住を強いられます。そうなれば、先祖代々受け継いだ国土だけでなく、数千年かけて築いた歴史、伝統文化、言語、国民性をも失ってしまいます。

しかし、どんな未来が彼らを待ちかまえようと、自らの手で未来を切り拓いていくことはできます。そのために、 Jo-Jikumでは気候変動の影響の最前線に立つマーシャル諸島の若者たちが世界への発信力や、国内の環境問題に取り組むリーダーシップ、プロジェクトマネジメント、課題解決力を身に付け、次世代環境リーダーへと成長できるよう支援しています。

開設以来、Jo-Jikumは3,000人以上のマーシャル諸島の若者を集め、エンパワーメントしてきました。若者たちはデジタルメディアやCOPのような国際会議への参加を通じて、何百万人もの聴衆に影響を与えてきました。

文化の再生

先住民の伝統と文化を守ることは、気候変動に直面する中で非常に重要な課題です。Jo-Jikumは世代を超えた対話を促し、神聖な知識を未来へ受け継ぐためさまざまな媒体や技術を駆使して活動しています。ユースセンターでの文化再生プログラムを通じて、若者たちは気候変動が島に与える影響について年配の方々にインタビューし、その話をデジタルデータとして記録して、プロモーションやキャンペーンに活用しています。

GALLERY

What's Happening at Jo-Jikum

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Earth Company への支援

インパクトヒーローたちの活動のインパクトが最大化できるような支援を3年間かけて行っています。私たちの未来をつくる活動に共感してくださった方はぜひ、Earth Companyへご支援をお願いいたします。

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