妊産婦死亡率が高いインドネシアで、20年以上にわたって無償医療を提供し続ける『現代のマザー・テレサ』ロビン・リムが一般社団法人Earth Company(代表理事 濱川明日香)の招聘で初来日。「命」を愛しみ、人権を守る丁寧なお産を実践してきた経験をもとに、日本全国で初の講演活動を行います。
世界中からの寄付で無償医療を行う
「愛と奇跡の助産院」を運営するロビン・リム
妹を妊娠合併症で失った経験から、「貧困が命をあきらめる理由であってはならない」と、助産師として生きることを決意したロビン・リムは、必要なケアを受けられずに命を落とす貧しい妊産婦を救うため、無償医療を提供するブミセハット国際助産院をバリ島で開院しました。
その後、「できることは何でもする」という信念に基づき、収入がない家族には仕事を紹介し、飢餓状態にある家族には食糧支援を行うなど、医療の概念や常識に捉われず、生まれた命を死なせないためにとことん寄り添うケアを行ってきたロビン。
さらに、一般診療や病院のない山間部への往診、助産師育成研修や奨学金制度、緊急時の災害支援など、妊産婦以外にも地域のニーズに応えて様々なサービスを提供。小さな助産院は、今や国内外4拠点に展開され、その受益者は年間8万人以上にのぼります。
「愛」をもって人に向き合い、どこまでも「命」を尊重するロビンの活動は、国境を超えて多くの人々の心を動かし、世界中から寄付金を集め、20年以上にわたって無償医療の提供を実現してきました。
そんな日本でも多くのファンを持つロビンが、初来日!「命」の在り方について講演いたします。
■ロビン・リム プロフィール
1956年、フィリピン生まれ。19歳で女児を自宅出産。その後、離婚・再婚し、現在は8児の母。36歳でバリ島に移住して貧困女性のお産介助を始め、49歳で貧しい妊産婦に24時間365日無償医療を提供するブミセハット国際助産院バリ島クリニック開業。丁寧なお産で生まれる命を最善の形でこの世に迎えることに人生を賭ける。
2011年「CNN Hero of the Year」、2015年「Bayanihan Peace-builders Award」(フィリピンで最も栄誉ある賞)、2016年「Earth Company’s Impact Hero 2016」、他受賞歴多数。これまでに20冊を執筆。
世界的に高まる「ポジティブな出産経験」への関心
2018年2月、WHOは「ポジティブな出産経験のための出産ケアガイドライン」を発表し、世界的にも自然なお産の重要性や有効性が注目されています。ロビン・リムは、人間が本来持っている「産む力」と「生まれる力」を最大限に引き出す、自然で丁寧なお産をを20年以上も前から、妊婦検診も受けられない貧しい妊産婦たちに対し、無償で実践し続けています。自然なお産が赤ちゃんの健康や人間性に与える影響を重視した彼女の考え方は、今や世界各国から注目され、著書は6カ国語に翻訳されています。
【ロビン・リム 来日講演スケジュール】
滞在中は、日本の助産師・医療関係者、育児中のお母さんや妊産婦、国際開発関係者、社会起業家に向けた講演など、複数のイベントに登壇します。
※来日公式サイト:https://www.earthcompany.info/ja/robin-lim-japan-2018/
- 9月2日 第8回「お産カンファレンス」〜ロビン・リムさんを迎えて〜
(主催:正常出産研究会)
9月4日 International Conference on Respectful Childbirth Care
(主催:筑波大学看護科学専攻・看護学類、共催:アース・カンパニー、ドゥーラシップジャパン 後援:筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター)
(主催:Umiのいえ 後援:筑波大学看護科学専攻・看護学類)
9月7日 ロビン・リム講演会「世界中からの寄付でつくられた『ブミセハット助産院』
- ロビン・リムに学ぶ『生きる力』を育む社会のつくり方」
(主催:NPO法人ETIC、協力:アース・カンパニー)
(主催:JICA人間開発部母子保健タスク)
(主催:アース・カンパニー x 株式会社Avanti x 22世紀に残すもの財団、協賛:学校法人 自由学園)
イベント詳細は、HPをご確認頂き、参加・取材ご希望の方はアース・カンパニー東京事務局までお問い合わせください。
※Earth Companyとロビン・リム
アース・カンパニーは、アジア太平洋地域から並外れた求心力と影響力で社会変革をもたらすチェンジメーカーを年に1人、「IMPACT HERO」として選出し、3年間にわたって①ファンドレイジング(資金調達)、②マーケティング支援、③NGO経営コンサルティングを提供しています。ロビン・リムは2016年に選出されたIMPACT HEROです。