ベラ・ガルヨスが創設したルブロラ・グリーン・スクールは、「心」と「自然」を育む環境学校です。

国の9割が壊滅状態で2002年に独立したばかりの東ティモールに生まれた子供たちは、「育む」ことを知らない。東ティモールの未来のためにはどんな自己犠牲も惜しまないベラが、この国の子ども達の未来のために全エネルギーを注いで行う事業、それがルブロラ・グリーン・スクール(LGS)とエコ・ビレッジです。アース・カンパニーは、彼女の底なしの情熱に心打たれ、LGSの設立を支援。2015年5月に、無事開校しました。

BELLA GALHOS

ベラ・ガルヨスの人物像

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自国の未来のために生涯を捧げる不屈の戦士、ベラ

1972年、東ティモールに生まれる。3歳の時にインドネシアが東ティモールを侵略し、軍に兄弟を殺され父親は拉致・投獄された。ベラ本人もわずか5ドルで人身売買され、軍による度重なる薬品投与により子供が産めない体に。16歳で、死を覚悟で東ティモール解放運動を行う地下組織に入り、少女兵として東ティモール解放運動に思春期を投じた。

 

1991年のサンタクルス大虐殺では、目の前で友人親戚が殺される中、外国人ジャーナリストに間一髪で助けられたベラは、「本当の意味でこの国を救うためには、国を出るしかない」と悟った。東ティモール人として国を出ることは許されない。そのため国外脱出計画を企て、インドネシア賛成派に扮して入隊。忠誠心を試され、あらゆる性的・肉体的虐待に耐えつつ、水面下では独立活動を続けた。

 

ダブルライフを3年続けた頃、軍がようやくベラを信頼し、インドネシア賛成派スポークスマンとしてカナダに派遣。絶好のチャンスだった。カナダのホテルの部屋に着くや否や、ベラは着のみそのまま逃げ出し、支援機関に保護された。その後、国連より難民認定を受け、無事亡命。当時22歳。その後6年にわたり、カナダで独立運動を続け、国の独立に貢献した。

 

独立後は、国連開発機関に勤務し、荒廃しはてた自国をゼロから立て直すことに注力したが、5世紀にわたり支配下にあった自国の本当の意味での建国には、設立したと米国へ留学し、ハワイ大学で心理学を学ぶ。帰国後、東ティモール大統領補佐官に就任し、国の発展に寄与する一方、全エネルギーと私財を投じて、ルブロラ・グリーン・スクールを設立した。

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アース・カンパニーがベラ・ガルヨスを選んだ理由

ベラの生き様は、現実に起こったことだと信じられないほど、まるで映画のように壮絶で、その生き様自体が証明する彼女の不屈の精神、信念、情熱がただならぬものであることは明らかです。2008年に代表濱川はベラと出会い、当時から、ベラが本腰を入れて動くときには絶対に支援しようと決め、本支援に至るまでの6年間、陰ながらサポートをしてきました。アース・カンパニーは、当初ベラを支援するために立ち上がり、ベラを定義したのがIMPACT HEROです。まさにベラが、アース・カンパニーと、IMPACT HERO支援事業の始まりなのです。

THE CAUSE

今、東ティモールが抱える課題

アジアで一番新しく、最貧困で、最も飢餓状態にある国
東ティモールの現状

450年間のポルトガル領時代を経た後、24年間インドネシアに占領され、この過酷な内戦下で約25万人の命が奪われました。2002年にやっと念願の独立を果たしましたが、国のインフラや建物は9割が破壊され、1人当たりの年間GDPは約19万円。現在アジア一飢餓状態にある最貧困国です。

 

国家収入の8割を石油による収入に頼っており、IMFから「世界で最も石油収入に依存した経済」と評されています。

しかし、その莫大な石油資源も、約30年で枯渇する、という予測。

 

東ティモールにおける平均出生率は一人の女性につき6人とアジア最多で、国民の半数が未成年。

しかし子供たちに十分な教育環境はありません。

 

大人からの関心も薄く、夜中の2時でも子どもが街を歩くような状況も。
戦後生まれた子供たちは戦争を知りません。しかし戦争の後遺症が蔓延る現代の東ティモールで未だ様々な暴力に曝されて育つ子ども達は、「ケアされること」「育むこと」を知りません。

 

この国に、本当の意味での豊かな未来があるとすれば、

まずは「人」から、育まなければなりません。

LEUBLORA

GREEN VILLAGE

ルブロラ・グリーンビレッジ概要

Leublora Green Village Logo
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Why Leublora Green Village?

アジアで最も新しく、 最も貧しい国・東ティモール。

この国では、数百年にわたる植民地化や内戦により、自然が破壊され、コミュニティは分断され、家族は崩壊あるいは死別。ありとあらゆる「関係」が破壊されてきました。

 

そして、インドネシア軍の支配から独立した2002年。

 

自由を手にした人々は 仕事を求め、地方を離れていきました。

 

その結果 都市はスラム化し、暮しは一層貧しくなりました。

 

この状況に危機を感じたベラ・ガルヨスは、地方再生を決意し、ルブロラ・グリーンビレッジ(LGV)の設立を計画。

 

暴力のなかで生まれ育った子どもたちが「育む心」と、自然と共存する持続可能な発展の在り方を学び、地方が自然環境を活かしながら発展できる経済モデルの実現を目指しました。

 

「豊かな自然なしに人は生きられない」とベラは考えます。

 

新しい国が本来の意味での豊かな社会・国家を築くためには、大量生産や過剰消費による環境破壊を引き起こす、従来の資本主義ではなく、自然と共存しながら持続可能な発展を目指すLGVモデルが必要とされているのです

Leublora Green Village

地域の活性化を実現するLGVの3つの事業

グリーンスクール(LGS):環境教育を通じて東ティモールの未来を担う子どもたちの「育む心」を育成し、東ティモールに持続可能な未来を創造する次世代リーダーを育成する教育事業。グリーン・ビレッジの要で、日本からの支援により2015年5月に開校。

オーガニックレストラン&グリーンヴィラ:学校運営を支える収益事業として、飲食事業と宿泊事業を展開。オーガニックレストランは、2015年の開校と共にオープン。LGSや地域コミュニティで採れたオーガニック野菜を使用し、2年間で2475名が訪れた。また、エコツーリズムの柱となる伝統建築の宿泊施設・グリーンヴィラは、アース・カンパニーを通じた日本からの支援により2017年5月にオープン。

女性のオーガニック農業組合貧困女性が、地域のリソースを活かしながら経済的自立ができるよう、オーガニック農業のノウハウを提供し、女性のエンパワメントを行いつつ、地域経済を活性化させる事業。海外からの支援により家畜も提供し、流通のパイプラインを構築することで女性の経済的自立を促している。

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Where is the LGV?

東ティモールは、東南アジアに位置し、インドネシアの島々に囲われ、ティモール島も、西半分はインドネシアが所有しています。

 

ルブロラ・グリーンヴィレッジ(LGV)が所在するアイナロ県マウベシ郡は、首都ディリから片道3時間の農村地区で、標高が1500メートルの山間部。赤道直下のこの国でも、朝晩の冷え込みが激しい地域です。

 

マウベシ群は、病院と学校が若干あるだけで、その他には、まともなレストランも宿泊施設も公共施設もありません。大自然の中で、人々が、自給自足ベースの簡素な生活を営んでいます。

 

しかしここには、スイスと見まごうような、壮大で美しい高原があります。子供たちが自然を学ぶ環境学校を設立し、自然を生かした地域活性化の事業モデルを展開するには最適な場所なのです。

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What is LEUBLORA GREEN SCHOOL(LGS)?
子供達が自然について学ぶ時、彼らは『育む』ことを覚える。
彼らが『育む』ことを覚える時、私たちが住む社会はより良い側面を見せる。 
– Stephen Ritz NY 環境学教師

LGSは、日本のみなさまからの支援で2015年5月に設立された環境に特化した教育機関で、いずれは学校法人とすることを目指しており、現在は以下2つのプログラムを提供しています。

  • Green Program  毎週末、近隣地域の子供たちにグリーン・プログラムを提供
  • Green Camp   小学校の夏休みや連休ごとに、国の各地区から集まった生徒に対し、グリーン・ キャンプを実施

LGSにはオーガニック農園、花畑、遊具、学生寮、教室が併設され、家畜も育てています。生徒は教室で学ぶだけでなく、のびのびと自然や動物と触れ合う中で、「育む」ことを体全体で覚え、持続可能な形で共生する重要性と方法を、包括的に学べます。

提供するカリキュラム:

オーガニック農法
水資源の保全
再生可能エネルギー
環境保護と絶滅危惧種の再生方法
リサイクル
各種アウトドアプログラム
オーガニック農法ビジネス化ノウハウ
持続可能な発展
メディアトレーニング

生活向上と貧困脱出

この国にはまだ農薬や化学肥料が定着していません。これら化学的な手法で生産性を上げるのではなく、オーガニック農業でも生計を立てられるよう、実践的なスキルとビジネス化のノウハウを提供し、生活レベルの向上と、貧困状態からの脱出を目指します。

食育と発育状態改善

LGSのオーガニック畑は、オーガニック農法の実践教育の場として使われるだけではありません。そこで育てた野菜や果物で調理した栄養価高い自然食を生徒たちに提供することで、食育と、発育状態改善を図ります。

教育機会の提供

教育機会が根本的に不足し、且つ貧困のため学校へ行きたくても行けない生徒が多数いる東ティモールで、環境教育を無償で提供します。子供が貴重な教育を受けながら、生活に必要となる実践的なノウハウを身につけられるので、各家庭の生活向上に貢献します。

THE NEED

ルブロラ・グリーン・スクールの支援ニーズ

LGVは東ティモールの初めての持続可能な発展モデルになっています。いずれは経済的に自立したソーシャルビジネスになることを目指していて、そのビジネスモデルが完成した際には、他の地域にも展開したいと政府から期待されています。

そのモデルを確立するためには、まだ支援を必要としています。ご支援をご検討いただける方は、LGVのサイト(英語)よりご支援いただけます。

EARTH COMPANY’S SUPPORT

アース・カンパニーが提供する支援とその成果

資金提供
1352万円

2014年9月から支援を募り始め、計74名の方からご支援を賜り、LGSを設立。確実に大きな発展を遂げており、他校との交換プログラムも行うなど、開校からの2年で、約700名の生徒がLGSで学ぶことができました。2017年には収益事業となるグリーンヴィラを開設し、持続可能な運営を目指し、支援しています

機会創出支援

活動の認知度を高めるため、広報支援に加え、東ティモール初となるTEDxDiliにベラを推薦し、スピーカー第1号として選出。その動画は世界中を駆け巡り、問い合わせが殺到。開校以来国内外からの訪問が絶えず、支援の申し出が増加。ベラとLGSの知名度は国内外で上昇し、国連機関などでの登壇機会も増えたあらゆるパートナーシップの構築を通しサポートベースを拡大しています。

NGO経営コーチング

団体運営未経験のベラに、マネジメントを学ぶ重要性を教えるところから、情報管理、ファイナンス、WEBサイト構築、マーケティング、ファンドレイジングまで寄り添ったコーチングを3年間行い、LGSの運営方法を一緒に構築してきた。現在は、バリ島のシェアオフィスと協働しLGS支援プロジェクトを立ち上げ、包括的に支援しています。

MESSAGE FROM BELLA

ベラからの感謝メッセージ

We teach children about the environment.
But above all, it’s love. Above all, it’s love.

ご支援くださった皆さまへ

 

私たちがここに辿り着くまで、絶えず手を差しのべてくださったすべての日本の皆さまへ、心からの感謝をお伝えしたく筆をとりました。

 

皆さまからのご支援、ご鞭撻そして寛容な御心により、ルブロラ・グリーンスクールの設立が叶ってから3年が経ちました。今日、東ティモールには唯一無二であるグリーンスクール、そこで学ぶ生徒と女性の経済的自立を促す農業組合が栽培する有機食材を提供するレストラン、さらに2017年5月には伝統建築のエコホテルをオープンすることができました。グリーンスクールには現在600名以上の子供達が学んでおり、彼らや家族はもちろんのこと、生活水準にまで良い変化が現れています。学校で提供する有機食材のお陰か、栄養状態が改善され、より多くの子供達が笑顔をみせるようになりました。また、子供達は自然環境を守ることの大切さも学び始めています。彼らはよく学びよく遊び、命を輝かせています。かつては見られなかった姿です。ルブロラグリーンビレッジ(LGV)のスタッフは、東ティモールのこの僻地にいる子供達や女性に対しより良い変化をもたらせるよう、全身全霊で努めています。

 

これらすべてのことは、会ったこともない私たちに寄せてくださった皆さまの温かいお気持ちの集大成です。私は実際に皆さまにお会いしたことはありませんが、皆さまの慈愛に満ちた御心を通じ、既に皆さまにお会いしたような気持ちでいます。この地に皆さまがもたらしてくださったすべてに対し、どんなに感謝してもしきれないのです。将来、皆さまがこの地を訪れ、共に成し遂げた成果をご覧いただけたら、と心から願っています。

 

繰り返しになりますが、私たちを深く信じ、夢を叶えてくださったご支援者の皆さまに心より甚謝を申し上げます。LGVやそこで行われる様々な活動は多くの人々の人生を変え、今や国が誇る試みとなっています。私たちはこれからも世の中や次世代のために全力を尽くすことをお約束します。

 

心を込めて

 

                         ― ベラ・ガルヨス

CORPORATE SUPPORT

企業・法人のみなさまからのご支援

Earth Companyを通じつ、LGVを支援してくださった企業・法人のみなさま

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