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IMPACT HERO 2019

 

Wai Wai Nu

ウェイウェイ・ヌー

 

Inclusive Futures Foundation創設者

ミャンマー

「父親がアウンサン・スーチーと議会で一緒にいた」
たったそれだけの理由で家族全員が逮捕され、18歳から7年間を、社会的弱者であった女性たちと共に刑務所で過ごしたウェイ・ウェイは、獄中で自分と同じように強制収容された多くの女性たちに出会って「この国を変えたい」と決意。

 

教育こそが、自由や平和、そして社会的平等の扉を開き、民族間に信頼関係を築くと確信し、自らもロヒンギャであるウェイ・ウェイはミャンマーの少数民族のための教育施設を設立。偏見や差別のない平和な社会を築く次世代リーダーを育成している。

Wai Wai’s Story

ミャンマーで偏見や差別のない社会を築くための教育を、次世代へ―

ミャンマー・ラカイン州の北部でロヒンギャ民族として生まれたウェイ・ウェイ。幼少期はロヒンギャ民族への差別を日常で感じることなく、民族としての誇りをもって生活していました。

 

しかし大学生だった2005年に突然、15人の警官が夜に家に押し入り、家族全員が逮捕され、刑務所生活を余儀なくされてしまいます。

 

裁判もなく懲役17年を言い渡され、ウェイウェイは、1室に100人が収容される夢も希望もプライバシーもない、悪名高い刑務所に投獄されました。そして同じ牢獄に収容されている女性たちの劣悪な生活環境を目の当たりにし、衝撃を受けました。「これは人権侵害だ」と、獄人の人権に関する文書を要求して熟読し、刑務所に人権遵守と生活環境の改善を求めたのです。こうしてウェイウェイは、獄中の女性の「希望の星」、刑務所のヒーローとなりました。

 

そして一方で、ウェイウェイは同じ牢獄に収容されている多くの女性たちの話に耳を傾け続けました。彼女たちの境遇を聞くうちに、「少数民族と女性が守られる、本当の民主主義の国で暮らしたい」と思うようになりました。

獄中のウェイウェイにとって、教育を受けられないことが何よりの恐怖でした。獄中生活で教育機会の重要性を痛感したウェイウェイは、2012年に釈放が決まり獄中の女性たちの祝福の涙で送られた後、国民民主主義基金から資金提供(3万ドル)をうけ、 Inclusive Futures Foundation(以下IFF)を設立。

 

しかし、一番の弱者である少数民族の女性だけを支援していたのでは平和構築には至らないため、未来を築く若者世代を教育するため、2015年にヤンゴン・ユースセンターを設立。

 

現在は、国連や国際会議から引っ張りだこで世界を飛び回りアドボカシー活動を行いつつ、ミャンマー国内では、平和構築&リーダシップ教育を始めとする草の根活動を行い、トップダウン&ボトムアップ双方のアプローチで変革を起こしています。

 

ウェイウェイは民族の隔たりを超越する人間力、バランス感覚、知性、リーダーとしての覚悟と意識を兼ね揃え、想像を絶する過去に囚われるのではなく、その経験を肥やしとし、自信、強さ、原動力に変えて変革力を培い発揮してきました。ロヒンギャでありながら、ビルマ人からもリスペクトを得る活動家は非常に稀です。彼女だからできること、彼女にしかできないことは多く、大きな期待を背負って、活動に身を投じています。

Wai Wai’s Mission in Myanmar

ウェイ・ウェイは、「若い世代が本当の民主主義を学べば、彼らがリーダーになる10~20年後、ミャンマーはよりよい国になる」という信念をもち、4つの事業を展開しています。

 

  1. ヤンゴン・ユース・リーダーシップ・センター:英語教育や女性の職業訓練の他に、少数民族から仏教徒ビルマ人を含む若者を対象に、民族間の平和構築に関する政治&リーダーシップ教育を提供
  2. 平和構築活動:アメリカからの助成により、5民族の若者を巻き込み、平和構築ムーブメントを始動。さらには、130人以上の民族リーダーやユース活動家、20以上の平和構築NGOを束ねた連合を立ち上げ、定期的な対話を実施
  3. 女性や少数民族の人権問題に関する調査・報告
  4. バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで450人の女の子に行う教育活動

 

設立以降、現在までの4年間で16歳から30歳までの2500人以上の若者たちが学んでいます。

At A Glance

IMPACT HERO 2019

ウェイ・ウェイ・ヌー

 

活動国
ミャンマー

 

運営団体
Inclusive Futures Foundation

 

活動分野
ミャンマーの少数民族、女性に対する教育、能力開発、法的人権保護、民族間の平和構築と社会的平等の促進。

 

支援開始日
2019/1/1

 

支援期間
3年間
Wai Wai’s Mission in Myanmar
IH2019_2

ウェイ・ウェイは、「若い世代が本当の民主主義を学べば、彼らがリーダーになる10~20年後、ミャンマーはよりよい国になる」という信念をもち、4つの事業を展開しています。

 

  1. ヤンゴン・ユース・リーダーシップ・センター:英語教育や女性の職業訓練の他に、少数民族から仏教徒ビルマ人を含む若者を対象に、民族間の平和構築に関する政治&リーダーシップ教育を提供
  2. 平和構築活動:アメリカからの助成により、5民族の若者を巻き込み、平和構築ムーブメントを始動。さらには、130人以上の民族リーダーやユース活動家、20以上の平和構築NGOを束ねた連合を立ち上げ、定期的な対話を実施
  3. 女性や少数民族の人権問題に関する調査・報告
  4. バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプで450人の女の子に行う教育活動

 

設立以降、現在までの4年間で16歳から30歳までの2500人以上の若者たちが学んでいます。

At A Glance

IMPACT HERO 2019

ウェイ・ウェイ・ヌー

 

活動国
ミャンマー

 

運営団体
Inclusive Futures Foundation

 

活動分野
ミャンマーの少数民族、女性に対する教育、能力開発、法的人権保護、民族間の平和構築と社会的平等の促進。

 

支援開始日
2019/1/1

 

支援期間
3年間

What is happening in Myanmar?

IH2019_3-1
135の少数民族と
40以上の言語が話される多民族国家

人口約6242万人のミャンマーは、ビルマ族が約70%。30%が少数民族を占めます。その少数民族の数は135とも言われ、40を超える言語がありますが、公用語はビルマ語で教育も全てビルマ語で行われています。

 

少数民族出身の学生は、ビルマ語で行われる教育を受けるために、母国語でないビルマ語を習得する必要があります。さらに大学ではビルマ語に加え英語の履修が必修となっているため、高等教育を受けるには母国語以外の2つの言語を習得する必要があり、大きな負担となっています。

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難民登録は100万人以上
世界最大級のロヒンギャ難民
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ミャンマーの少数民族は、教育的に厳しい状況にあるだけでなく、人身取引の犠牲者となることもあり、長い間迫害を受けてきました。なかでも現在、最も大きな問題となっているのが、ロヒンギャ難民です。ロヒンギャとは、主にミャンマー西部のラカイン州に暮らすイスラム系少数民族です。国民の90%が仏教徒であるミャンマーにおいて、政府はロヒンギャを自国民と認めていません。そのためロヒンギャには国籍がなく、長年激しい差別と迫害に苦しめられてきました。

 

そして2017年、ロヒンギャ系武装勢力の襲撃に対するミャンマー軍の報復を発端に迫害が激化。村が丸ごと焼かれる、略奪行為、レイプ、銃殺、撲殺など想像を絶するような生命の危機に、2017年8月以降、隣国バングラデシュのコックスバザールに70万人が逃れました。2018年1月、バングラデシュ軍が記録した難民の数は100万人を超えています。

 

一度難民となった人が避難生活を強いられる年数は、世界平均にして17年。世界最大級のロヒンギャ難民キャンプでは、UNHCRはじめ多くの団体が今も支援活動を行っていますが、物資は不足し、衛生環境は悪く、教育もままならない状況が続いています。

Wai Wai’s Vision

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ラカイン州含むミャンマーの少数民族の権利を保護し、若者と女性の教育とエンパワメントを通して、いずれミャンマーが、そこに住む全ての人が、正義、平和、繁栄を享受し、平等に共存できる国になることをミッションとして活動しています。

Earth Company’s Support

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2019年現在、アメリカ在住のウェイウェイは展開する様々な活動の親団体となるNPOをアメリカに登記中です。また、今後拠点をミャンマーないしアジアに移そうと計画中。国際的に活動を続けるウェイウェイに対してEarth Companyは、ヤンゴンユースセンターの拡大・拡充、バングラデシュ側の難民キャンプ、コックスバザールでの支援の体系化を目指し、2019年冬にファンドレイジングを行います。

 

さらに、ウェイウェイの支援ネットワークを拡大するため、戦略的マーケティング支援、NGO経営コンサルティングやリーダーシップコーチングを提供していきます。

Earth Company’s Support

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2019年現在、アメリカ在住のウェイウェイは展開する様々な活動の親団体となるNPOをアメリカに登記中です。また、今後拠点をミャンマーないしアジアに移そうと計画中。国際的に活動を続けるウェイウェイに対してEarth Companyは、ヤンゴンユースセンターの拡大・拡充、バングラデシュ側の難民キャンプ、コックスバザールでの支援の体系化を目指し、2019年冬にファンドレイジングを行います。

 

さらに、ウェイウェイの支援ネットワークを拡大するため、戦略的マーケティング支援、NGO経営コンサルティングやリーダーシップコーチングを提供していきます。

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