IMPACT HERO 2021

 

Arief Rabik

アリーフ・ラビック

 

Environmental Bamboo Foundation 代表

インドネシア 

竹を使って多くの環境問題と社会問題を解決する可能性に人生を賭けた母の元育ったアリーフ。10代の頃から1000種類もの竹の名前を覚え、周りからは「バンブーボーイ」と呼ばれていた。

 

竹を研究し続けたアリーフは後に、志半ばで若く亡くなった母親の団体Environmental Bamboo Foundation (EBF)を継いだ。インドネシアに1000の「バンブービレッジ」を設置し世界9カ国に拡大することで、「気候変動」「森林減少」「貧困」という世界最大の課題を革新的に同時解決することに挑む。

The Story Behind

母の遺志を継ぎ、竹で世界を救うソリューションに人生を賭ける
Queen of Bambooの息子、アリーフ

アリーフは、アイルランド人インテリアデザイナーの母親と、インドネシア人起業家の父親の元、バリ島に生まれました。

 

母は強制的に修道院に入れられるのを拒み10代で世界に飛び出し、父も同様イスラム系学生リーダーになることを拒み親から絶縁され出奔。異なる環境で、運命的ともいえる似た過去を持ち、それぞれ10代で、強い信念とカリスマで困難を乗り越えた開拓者たちでした。

 

そんな2人の元に、早産で僅か900gで生まれ、正常に生きることは無理だと医師に言われつつも、アリーフは奇跡的に元気に育っていきました。しかしアリーフが2歳の頃、両親が離婚。仕事に熱心だった両親と一緒に過ごせる時間は少なく、幼少期のアリーフにとっては、自然の中が「自分の居場所」でした。

 

10代になり、インターナショナルスクールに通うも、「自然児」だったことから周囲に馴染めず何度も転校。そのため、機会がある度に、母親と一緒にインドネシアの島々をまわりました。母の竹に対する情熱や知識、どんな人とも国境や隔たりを超えて温かい関係を築き、村の人々に献身的に寄り添う母の姿に、アリーフは多くを学びました。

竹の無限の可能性を親子で開拓

 

著名な竹のインテリアデザイナーとなった母は、繁殖力、柔軟性、環境への優しさなど、竹が持つ多くの利点に気づき、竹を木材の代替品として国際的に普及させることを使命として、1993年にEnvironmental Bamboo Foundation (EBF)を立ち上げました。

 

後にオーストラリアの大学で環境学を学んだアリーフは、幾つもの竹に関連するプロジェクトに関わり、多くの困難や失敗を経て自身も知見を培い、いつしか本格的にEBFの活動に関わるように。

 

しかし2017年、アリーフの母はすい臓癌を発病し、志半ばで他界。悲しみに暮れつつも、自身も竹の専門家となっていたアリーフは、最愛の母の遺志を継いでEBFの代表となり、母が植えた竹をもとに「1000のバンブービレッジプロジェクト」を立ち上げたのです。

 

竹で世界を救うことに、人生を賭ける

 

母が人生を賭けたミッションは今アリーフの手によって、世界で最も深刻な課題の解決に寄与する革新的なソリューションとして確立しつつあります。あとは投資を募り、各地で導入していくのみ。

 

本当はただ森の中で地元民たちと一緒に汗を流して働いていたいアリーフですが、彼のソリューションは今国内外で注目され、近年は国内外を飛び回り、政府や企業とのハイレベルな交渉を精力的にこなす毎日です。

 

竹に対する尋常ではない情熱とコミットメント、膨大な知識、人と自然を愛し敬い伝統の知恵を尊重する姿勢、そして母譲りの「どんな課題も乗り越えられる力が人にはある」という信念を持って、壮大なビジョンの実現に、アリーフは今日も寝る間を惜しんで励んでいます。

The Mission

アリーフのライフミッションは、「1000のバンブービレッジ」を設置し、地域に根ざした「再生経済」を構築することそしてそれによって、

 

① 森林減少
② 気候変動
③ 農村部の貧困
④ 男女不平等

 

の4つの課題の同時解決を実現することです。

 

竹で何をするの?

あまり知られていない事実ですが、竹は木でなく「草」です。その成長速度は樹木よりも速く、一般的に3年経つと竹材として使用できるようになります。また樹木のように一度切ったら終わりでなく、切ったところからまた永久的に成長し、CO2を吸収するのみならず、木よりも30%多くの酸素を放出しきれいな空気を作ってくれるため、木材に代わるサステナブル資材として注目されています。

 

EBFが製造する3つのプロダクト:

 

  1. 竹片:竹を棒状に裂きプレスすることで、家具や建物、高層ビルの建築にも使えるサステナブルな資材・建材に。取り壊した後もペレットとして再活用が可能。
  2. 竹ペレット:竹片の製造過程で出る廃棄物をペレットとして再活用。サステナブルなバイオエネルギーとして、電力や調理燃料などに使える未来のエネルギーに。
  3. 未加工の竹:紙や繊維として加工するための素材として活用

 

竹のポテンシャルは世界から注目され、2026年には約11兆円市場に達するという予測。(2019年8兆円)これを世界的に展開すれば、すでに限界が見えている木材の需要をぐっと下げ、森林減少を食い止めることで地球のエコシステムを守り、気候変動リスクを減少できるのです!

 

それだけではありません。この革新的な発展モデルを実現するために、アリーフは「1000のバンブービレッジプロジェクト」を国家戦略の中に位置づけるためすでにインドネシア政府と協働し、現在世界の林業や製紙産業のグローバル企業へのアプローチを進めています。

At A Glance

IMPACT HERO 2021

アリーフ・ラビック

 

活動国
インドネシア

 

運営団体
Environmental Bamboo Foundation

 

活動分野
気候変動・森林保全・地方創生・女性のエンパワメント。

 

支援開始日
2021/1/1

 

支援期間
3年間

The Mission

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アリーフのライフミッションは、

「1000のバンブービレッジ」を設置し、地域に根ざした「再生経済」を構築すること

そして、それによって、

① 森林減少
② 気候変動
③ 農村部の貧困
④ 男女不平等

の4つの課題の同時解決を実現することです。

 

竹で何をするの?

あまり知られていない事実ですが、竹は木でなく「草」です。その成長速度は樹木よりも速く、一般的に3年経つと竹材として使用できるようになります。また樹木のように一度切ったら終わりでなく、切ったところからまた永久的に成長し、CO2を吸収するのみならず、木よりも30%多くの酸素を放出しきれいな空気を作ってくれるため、木材に代わるサステナブル資材として注目されています。

 

EBFが製造する3つのプロダクト:

  1. 竹片:竹を棒状に裂きプレスすることで、家具や建物、高層ビルの建築にも使えるサステナブルな資材・建材に。取り壊した後もペレットとして再活用が可能。
  2. 竹ペレット:竹片の製造過程で出る廃棄物をペレットとして再活用。サステナブルなバイオエネルギーとして、電力や調理燃料などに使える未来のエネルギーに。
  3. 未加工の竹:紙や繊維として加工するための素材として活用

 

竹のポテンシャルは世界から注目され、2026年には約11兆円市場に達するという予測。(2019年8兆円)これを世界的に展開すれば、すでに限界が見えている木材の需要をぐっと下げ、森林減少を食い止めることで地球のエコシステムを守り、気候変動リスクを減少できるのです!

それだけではありません。この革新的な発展モデルを実現するために、アリーフは「1000のバンブービレッジプロジェクト」を国家戦略の中に位置づけるためすでにインドネシア政府と協働し、現在世界の林業や製紙産業のグローバル企業へのアプローチを進めています。

At A Glance

IMPACT HERO 2021

アリーフ・ラビック

 

活動国
インドネシア

 

運営団体
Environmental Bamboo Foundation

 

活動分野
気候変動・森林保全・地方創生・女性のエンパワメント。

 

支援開始日
2021/1/1

 

支援期間
3年間

The Cause

経済成長の陰で広がる
都市部と農村部の経済格差

経済成長が続くインドネシア。2010年には一人当たり名目GDPが3,000ドルを突破。一方で、その恩恵は一部の富裕層にとどまり、大多数の国民は取り残された状態だと指摘されています。

 

ジェンダー格差は約3倍。

 

都市と地方の経済格差も大きく、人口の約半数が住む地方の貧困率は都市部の約2倍、農村部に住む多くの人びとにとって、教育や医療など、基本的な社会サービスへのアクセスも未だ不十分です。

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気候変動と環境破壊
両方の最前線でもあるインドネシア
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インドネシアは17,500以上の島からなる世界最大の列島国。海から湿地・泥炭地、熱帯雨林、山地に至る、豊かな自然環境に恵まれています。一方で、洪水や干ばつ、海面上昇など、気候変動による影響に脆弱な状況にもあります。

 

また環境破壊が、近年著しく進んでいることは、世界的にも非常に深刻な問題として受け止められています。農地開拓、森林伐採やプランテーション建設、森林火災などにより進んできた熱帯雨林の破壊。その影響は甚大です。

 

インドネシアの温室効果ガス排出量は世界10位、そのうちの半分は、土地使用の変化が原因と言われています。

The Vision

1000のバンブービレッジのインパクトは、壮大です。

 

土地を再生すれば、生態系・命を育む森が戻ります。森はCO2を吸収する「肺」を取り戻し、生態系も豊かになります。そして水が巡る土壌を作ることで、さらなる荒廃から守ることができます。そのプロセスを仕事にし、村の農民・女性たちの能力開発をし、雇用を生み、生活を向上させる。そんな画期的なソリューションなのです。

 

さらにアリーフは、このモデルを2036年までに9か国に展開し、最終的には10,000のバンブービレッジを設置することを目指しています。竹による「再生経済」によって、世界各地で、繁栄すればするほど、森も社会も人の暮らしも活性化する「リジェネラティブな未来」の実現を目指しています。

Earth Company’s Support

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2021年1月に支援開始。アリーフの今現在の事業規模は決して大きくないものの、構想のスケールが大きく、今後迅速に成長する可能性があるため、これまでのIMPACT HEROの支援ニーズと違い、Earth Companyが直接ファンドレイジングするのではなく、より大規模な資金獲得に向けたナレッジやツール作成などのサポートや、販路拡大支援を優先的に行います。

 

アリーフの支援ニーズ:

1. 大規模な資金獲得のための企画やアプローチ、資料作成サポート
2. バンブービレッジと連携し林業に革命を起こす日本のパートナー企業開拓
3. バンブービレッジで生産される農産物の市場開拓

 

2021年上半期は、半年かけてアリーフの事業や竹のポテンシャルに関する理解を深め、支援戦略を策定。並行して、1の資金獲得に向けたサポートを進めてきましたが、2021年下半期以降は2の事業パートナー開拓にシフトして注力しています。

Earth Company’s Support

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2021年1月に支援開始。アリーフの今現在の事業規模は決して大きくないものの、構想のスケールが大きく、今後迅速に成長する可能性があるため、これまでのIMPACT HEROの支援ニーズと違い、Earth Companyが直接ファンドレイジングするのではなく、より大規模な資金獲得に向けたナレッジやツール作成などのサポートや、販路拡大支援を優先的に行います。

 

アリーフの支援ニーズ:

1. 大規模な資金獲得のための企画やアプローチ、資料作成サポート
2. バンブービレッジと連携し林業に革命を起こす日本のパートナー企業開拓
3. バンブービレッジで生産される農産物の市場開拓

 

2021年上半期は、半年かけてアリーフの事業や竹のポテンシャルに関する理解を深め、支援戦略を策定。並行して、1の資金獲得に向けたサポートを進めてきましたが、2021年下半期以降は2の事業パートナー開拓にシフトして注力しています。