ご報告:IMPACT HERO 2019 発表!!!!!

公募2年目となったIMPACT HERO 2019の選考では、1年目を大きく上回る15カ国56名のチェンジメーカーから応募がありました。

多くのチェンジメーカーに出会うこの選考では、毎年、ベラやロビンのようなIMPACT HEROが見つかるのだろうかと選考中は不安を隠せなくなりますが、今年もIMPACT HEROらしいIMPACT HEROを選び抜くことができました。

胸を張って発表したい、5人目のIMPACT HEROです!

これから3年間、IMPACT HERO 2019とみなさまと一緒に、どんな世界を繰り広げることができるのか、今からワクワクしています!!

IMPACT HERO 2019

 Wai Wai Nu

名前   ウェイ・ウェイ・ヌー(32歳)
活動国  ミャンマー
運営団体 Women Peace Network 創設者、代表理事 

ミャンマーで偏見や差別のない社会を築くための教育を、次世代へ―

「父親が議員に選出され、アウンサン・スーチーと一緒にいた」
たったそれだけの理由で、家族全員が投獄され
18歳から7年間を刑務所で過ごしたウェイ・ウェイ。

その獄中で自分と同じように
強制収容された女性たちに出会って
「この国を変えたい」と決意。

教育こそが、自由や平和
そして社会的平等の扉を開き
民族間に信頼関係を築くと確信し
自らもロヒンギャ族であるウェイ・ウェイは
ミャンマーの少数民族のための教育施設を設立。

多種多様な民族が共に学び、
彼らを取り巻く社会課題について学ぶことで
偏見や差別のない平和な社会を築く次世代リーダーを育成している。

IMPACT HERO 2019 選出理由

想像を絶する過去に囚われるのではなく、その経験を肥やしとし、自信、強さ、原動力に変えて変革力を培い発揮してきたウェイウェイの言動には説得力がある。ロヒンギャでありながら、ビルマ人からもリスペクトを得る活動家は少なく、彼女だからできること、彼女にしかできないことは多い。

民族の隔たりを超越する人間力、バランス感覚、知性、リーダーとしての覚悟と意識を兼ね揃え、自分のミッション、求められる役割を明確に認識している。国連のカンファレンスや国際的なフォーラムなどから引っ張りだこだが、ミャンマーでもNGOを運営し、草の根の活動も行うなど、トップダウン&ボトムアップ双方のアプローチで変革を起こせる稀な人材

海外からの講演依頼で忙しく世界を飛び回るが、彼女の草の根の活動に対する支援は少なく、活動の拡大、安定的な運営に関するコンサルティングを要している。

IMPACT HERO 2019 受賞の瞬間

IMPACT HERO 2019に選出されたことをウェイ・ウェイにスカイプで告げると、彼女は「えーーーーー!!!本当に!?!?!?!?ありがとう!!!!!」と手を叩いて大喜びしてくれました。その彼女の喜びようを見て、伝える側の私たちまで胸が熱くなりました。

この動画をみた、IMPACT HERO 2016 ロビン・リム(2018年12月に3年間の支援期間を終えてEarth Companyを卒業)はいいます。

彼女はまだ、これから3年間にどんなことが起こり得るのかまだ知らない。Earth Companyの支援を受ける3年間は、本当にすごいことが起きる。彼女には、『(すごいスピードで変化するから)ちゃんとシートベルトを締めて』とアドバイスしたいわ

私たちもこの3年間でどれだけウェイウェイの活動のインパクトをより深く、そして拡大できるか、今からとてもワクワクしています!

 準IMPACT HERO 2019

Ego Lemos

名前 エゴ・レモス(46歳)
活動国 東ティモール
運営団体 PERMATIL(Permaculture Timor-Leste)創設者、東ティモール国立大学講師、歌手

活動内容

国の収入を石油に頼るのではなく、東ティモールが誇る自然を活用することで国民が生活改善を図れるよう、公立教育に農業カリキュラムを取り入れることに成功し、環境保全と持続可能な発展による貧困改善に寄与。東ティモールの「パーマカルチャー(持続可能な農業)の父」として知られ、国内では誰もが知る歌手でもあるエゴは、これまで同国で20年にわたって農業のリバイバルを推進してきた。

 審査員特別賞

Sasiranga De Silva

名前 サシランガ・デ・シルヴァ(32歳)
活動国  スリランカ
運営団体 株式会社ThermalR Industriesディレクター、モラトゥワ大学講師

活動内容

電気トゥクトゥクで二酸化炭素の排出を減らし、温暖化防止と、ガソリンを使わないことによる貧困削減に貢献。スリランカの主な交通手段であるトゥクトゥクを、ガソリン駆動から電気駆動に変換するキットを使って、CO2排出量を65%削減し、トゥクトゥクの運転手は年間1200ドルの節約ができ、生活を改善できる技術を開発するエンジニアリングに大きな情熱を持ち、自らの技術革新で、自国の美しい環境と人々の生活を同時に守ることに取り組んでいる。

サシランガのこの技術は、スリランカ中のトゥクトゥクに導入すべく、現在ロードテスト中。

 ユース・ヒーロー賞

Garvita Gulhati

名前 ガルヴィタ・グルハティ(19歳)
活動国 インド
運営団体 Why Waste? 創設者

活動内容

13歳から環境問題に関心を持ち始めたガルヴィータは、これまでにすでに4つの環境プロジェクトを手がけ、同世代の若者たちをインスパイアするためにインド全土の学校や大学で活動を行ってきた。

現在は干ばつの後に水不足を経験したことから水資源の問題に興味をもち、「Why Waste?」を設立。人々が環境に対する考え方や習慣を変え、レストランでの水の無駄遣いを見直して、水資源の保全に取り組む団体を運営する

 インクルーシブビジネス賞 

Lisa Karene

名前 リサ・カルネ(56歳)
活動国 サモア
運営団体 Nora’s Plantation Foods Limited共同創設者

活動内容

12歳でニュージーランドに移住し、その後も先進国の恵まれた教育環境で育ち、結婚して子育てをしたリサは、大規模な台風がサモアを襲った直後の故郷に戻り、経済格差が大きい社会の実態に愕然とし、地域社会が持続可能な発展ができるように貢献したいと考えるように。

オーストラリアで勤めていた企業を定年を目前に辞めて、農業&フェアトレードという全く新しい領域で起業。僻地の生産者の販売網を拡大し、農産物を加工して付加価値をつけるなどで地元民の貧困削減と持続可能な経済発展に寄与。

IMPACT HERO 2019 ウェイ・ウェイは、2019年1月にバリ島入りし、Earth Companyのバリチームのスタッフと今後の支援計画について打ち合わせを行います。この3年間でウェイ・ウェイと一緒に起こす変革を、ぜひお楽しみに!

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