【ご報告】IMPACT HERO 2016 ロビンの2020年活動レポート

2018年12月にEarth Companyの3年間の支援が終了した、IMPACT HERO 2016 ロビン・リム(助産師、インドネシア)。

どんな状況でも赤ちゃんとお母さんにとことん寄り添うロビン。新型コロナウィルスのパンデミック下でも、自身が運営するブミセハット国際助産院のクリニックで、いち早く赤ちゃんとお母さんのために様々な支援を開始しました。

コロナ関連支援をはじめとする、ロビンとブミセハット国際助産院の2020年の活動をご報告いたします。

ロビン・リムの2020年の活動報告

Earth Companyからの支援総額

189.7万円

ブミセハット国際助産院の受益者総数(2020年)

75,660

1.2020年の活動概要

貧しい妊産婦に、24時間365日にわたり無償医療を提供するブミセハット国際助産院。常に赤ちゃんとお母さんに寄り添うロビンにより、現在インドネシア、フィリピンの計5カ所で運営されています。2020年は緊急ファンドレイジングを行って、新型コロナ関連支援を開始しました。Earth Companyは、台湾の企業Touché Solutionsからのご支援を橋渡しし、バリ島でコロナの影響で職を失った人たちやお年寄りがいる家庭への食料支援に協力しました。

また、日本からの支援で2019年に開設したインドネシア・パプア州のクリニックも本格稼働し、2020 年には159人の赤ちゃんの出産を介助しました

2.ロビンの活動レポート
新型コロナウィルス対応の緊急支援

インドネシアでも新型コロナウィルスの感染が広まるなか、ロビンが運営するブミセハット国際助産院では、流行の初期段階からコロナの感染予防対策のための無償マスクの配布や、コロナで仕事を失った人への食料支援などを行いました。

 

【ブミセハット国際助産院のコロナ関連支援実績】

・マスクの無料配布: 621
・高齢者やHIV陽性の子ども、清掃関係者への食料支援:2,550
・失業した家族への食料支援:377家族
・新型コロナの簡易検査実施数:597件

 

Earth Companyが支援を橋渡しした台湾の企業Touché Solutionsからの30万円のご寄付により、200家庭にお米や卵などの食糧支援を届けることができました!

5つのクリニックからの活動報告
バリ・クリニック
いち早くコロナ対応を実施

いち早くコロナ対応に動いたバリ・クリニック。お母さんが安心して出産できるように、医療用防護服やマスクの調達、衛生管理の徹底、WHOのガイドラインに則ったお産の実施など、環境整備を行いました。またこれまで対面で実施してきたヨガ教室や教育プログラムは、すべてオンラインに切り替えて継続しました。

こうした迅速な対応のおかげで、バリクリニックでは、新型コロナパンデミックのなかでも毎月60人以上の赤ちゃんを取りあげ、700人以上の妊婦さんへの診療を行うことができました!

ユニクロが支援パートナーに!

また、2020年度は、新しくUNIQLOが支援パートナーとして加わり、医療用マスクや、スタッフのユニフォーム、赤ちゃん用の衣服を提供しました。ブミセハットの活動は、全国のUNIQLO店舗で配布される広報誌LifeWear Magazineでも紹介され、日本の人々にも活動を知ってもらうことができました。

パプア・クリニック
日本からの支援で設立されたパプア・クリニックが本格稼働

医療設備が整っておらず、インドネシア国内で最も新型コロナウィルスの感染が拡大している地域の一つであるパプア州。ブミセハット国際助産院パプア・クリニック(エンジェルヒロミ・ブミセハット・パプア・クリニック、AHBS)は、20,000米ドル(約200万円)の助成金を得て、コロナ陽性の母親が出産できる隔離分娩室の建設を開始しました。

現在インドネシアでは、陣痛が始まったお母さんに対して出産前のコロナ検査を必須としており、陽性であれば指定の病院に移らなければなりません。お母さんたちにとっては、陣痛の途中で病院に移ること、そして何よりも生まれた赤ちゃんと触れ合う前に隔離されてされてしまうことが、大きな精神的な負担となっていました。

WHOが定めた新型コロナウイルス対応のお産ガイドラインでは、出産直後のお母さんと赤ちゃんとの肌のふれあいが認められています。ロビンはこのインドネシア政府の対応に猛抗議。その結果、パプア・クリニックは、州保健局から陽性患者の分娩許可を取得し、新型コロナウィルス感染拡大のなかでもお母さんが安心して出産できる体制を整えることができました!

エンジェルヒロミの誕生

パプア・クリニックの代表を務めるレイチェルはある日、13歳の少女が産んだ赤ちゃんを取り上げました。家庭の事情で育てることが難しく、母親の家族から頼まれたレイチェルが養子として迎え入れることに。赤ちゃんは、クリニック建設のご支援者から「ヒロミ」ちゃんと名付けられ、現在元気に育っています!

ロンボク・クリニック
クリニックの建設が完了し、医療サービスの提供を開始しました!

バリ島から船で1時間の場所に位置するロンボク島。2018年8月に島を襲った大地震は、90人以上の命を奪い、数千の建物が崩壊しました。緊急支援として現地入りしたブミセハット災害対応チームは、地震後も簡易テントを拠点として現地に残り活動していました。大雨や強風の度に掃除や修理が必要となる即席の施設ではなく、しっかりとした設備を整えた拠点をつくるために、昨年からクリニックの建設を開始。

2020年9月についに工事が完了し、ブミセハット助産院ロンボク・クリニックが誕生しました!開業からすでに107人の妊婦さんが受診し、4人の赤ちゃんが産まれました!

アチェ・クリニック
地域の人びとへのサービスをさらに拡大

スマトラ島沖地震から16年。アチェ・クリニックは、被災した現地の人の心の傷を癒す象徴のような場所であり、地域の助産院として愛されてきました。昨年は、クリニックの修繕工事が終了。これまでに以上に医療体制を整え、24時間対応に加えて、訪問診察もできるようになりました。

パラワン・クリニック
クリニックの開設に向けて

2013年の台風の緊急支援から始まり、2019年からクリニック建設が始まったフィリピン・パラワン島。早期妊娠率が高いこの地域では、コロナの影響で妊娠数がより増えたという調査報告もされています。助産サービスのニーズが高まる中、ロックダウンの影響で止まっていた建設作業も、2021年5月以降の開業を目指して再開準備が進められています。

ロビンとブミセハット国際助産院にとって2020年は、新型コロナウイルス対応に注力した1年間でした。感染拡大に伴う物資の不足など様々な問題に直面しながらも、国内外のたくさんの団体から支援が集まり、5つのクリニックで計723人の赤ちゃんの出産介助ができました。

新型コロナ・パンデミックのなかでも安心してお産ができる環境を提供するブミセハット助産院。2021年度も引き続き応援よろしくお願いいたします!

2020年度のブミセハット助産院へ支援した団体・個人をのせたツリー
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