アース・カンパニーがナビゲートする東洋大学×GiFT “Diversity Voyage” in Bali(August 22 – 30)

次世代を担うグローバルリーダー育成を手がける一般社団法人GiFTと東洋大学が協働で手がける短期海外研修Diversity Voyageを、アース・カンパニー(EC)は年に2回バリ島で受け入れています。9日間のこの研修では、ECが支援する無償助産院ブミセハットで出産をする貧困層のお母さんたちの生活改善策を、東洋大学20名とバリ島ウダヤナ大学12名の学生たちが追求。

彼らが現地の課題に対するアクションプランを共創する中で、ロビンの母子を救うことに対する思い、熱量、貧困で窮状に晒されたお母さんの子供に対する思い、それらに触れ、彼らは国境を越えて、「命の尊さ」、課題解決の難しさ、そしてその重要性・必要性に、向き合います。

 

 

① EC代表・濱川が、課題解決への情熱を語る

 

 

日本とバリ島の学生が初めて出会い、ドキドキのチームビルディングをした初日を経て、2日目はいよいよ研修開始。

まずは、EC代表・濱川がどんな人生を経てなぜECを創設したのか、どんな思いで課題解決に臨むのか、なぜブミセハット国際助産院を支援するのか、熱い想いを語り、多くの学生が目頭を熱くしていました。

 

 

② ブミセハット国際助産院代表・ロビンに触れ多くの学生が涙

 

ブミセハットに到着するやいなや、代表ロビンが学生一人ひとりを愛溢れるハグでお出迎え。

「出産」とはどういうことなのか、母はどんな思いで子供を産むのか、世界では貧しいために医療を受けられず無数の救える命が毎日失われていること、その現場にロビンはどう立ち向かっているのか、ロビン本人から聞いた学生たちは、日本では気にしたこともなかった世界の現実に唖然。

20年以上、東南アジアや世界の被災地で無償医療を提供し続けるロビンの情熱と愛に触れ、感動のあまり涙する学生は少なくありません。

 

 

③ ブミセハットで出産する貧しいお母さんたちが住むタロ村を訪問

 

学生たちは、ブミセハットで出産したお母さんたちが住む1時間離れた農村を訪ね、お母さんたちに話を聞きます。

 

その中で、想像をはるかに超える「貧困」の現実を肌身で実感し、インドネシア人学生も愕然。

課題の大きさ、自分の無力さに打ちひしがれ泣き出す学生もいる一方、「このお母さんたちのために、私たちがなんとかしないといけない!」と心を決めた学生もいました。

 

 

④ ソリューションを考える

 

タロ村訪問後、日本バリ学生混合グループが、それぞれに、フィールドリサーチをしに行ったり、ブミセハットに戻ってインタビューをしたり、言語の壁がある中チーム内で議論を重ね、ブミセハットで産む貧困なお母さんたちの生活改善策を必死に練ります。

 

ECに相談してはアドバイスをもらったり、提案内容の穴を指摘され浮き沈みしながら、精一杯、課題解決に取り組みました。

 

 

 

⑤ そしてファイナルプレゼンテーションの日

 

ドキドキして前夜よく寝られなかった子や、遅くまでプレゼンの準備をしていた学生も、泣いても笑ってもこれが最後。

前日の模擬プレゼンで受けたフィードバックを反映させ、全員全力のプレゼンテーションでした。

ロビンからは真摯なコメントや質問が投げられ、課題解決の難しさ、言葉の壁を超えたコミュニケーションの大変さと喜びを一人一人痛感し、各学生にとって感慨深いフィナーレとなりました。

 

 

⑥ 濃密な9日間を経て得たみんなの気づきと学びは…

 

最終日は日本人学生だけ残って、終日個人&グループリフレクションを行いましたが、みながこの経験から学んだなによりのことは、課題解決やリーダーシップよりも、「自分」についてでした。

親を失った人
虐待を受けていた人
同性愛者の人
自分の体にコンプレックスを抱えてきた人
自分の長所がわからない人
自分の意見を言えない人、受験に失敗して希望を失っている人…

 

彼らは「命の重さ」を知り、授かった命を精一杯生きるためにも、自分の境遇やコンプレックスを言い訳にするのではなく、「自分」を受け入れ、自身の存在価値に、初めて向き合うことができたようです。

人生初の海外体験となった学生も少なくない中、この怒涛の体験を、「原体験」で終わらせず、「原動力」として「アクション」を起こすことを、それぞれが心に決めて、バリを後にしました。

 

 

 

 


《研修概要》

  • 参加者人数 日本人学生 20名 インドネシア人学生 12名 計32名
  • 期間 9日間(8月22日ー30日)
  • スケジュール