30年後の社会課題と生活者視点を高い解像度で考え、自分事化できる視点を身に着けるために、今回の1日研修では、社会課題をビジネスで解決するインパクトヒーロー 2022 サミール・ラカーニの生き様、あり方から学ぶセッションを含む、6つのセッションを行いました。
1.Degeneration~地球規模の課題整理・現状把握
2.個人のあり方~社会課題をビジネスで解決している人は、どのような想いで取り組んでいるのか?インパクトヒーロー 2022 サミール・ラカーニ登壇
3.個人としてできること~社会を構成する一人の消費者として何ができるのか
4.企業のあり方~ソーシャルデザイン推進室が掲げる『信頼をつむぐ』を五感で表すと?
5.企業としてできること~国内外の事例と、企業変容の4つのドライバーの紹介
6.個人として、企業としてありたい姿ややりたいことは?
インパクトヒーロー 2022 サミール・ラカーニは、この日のためにタンザニアから時差を超えてオンラインで登壇しました。
カンボジアの農村で、洗濯洗剤で赤ちゃんを洗う母親の姿を見て衝撃を受けたことから、「石けんすら買えない貧しい人たちや、衛生状態が悪いために下痢や感染症など予防可能な病気で命を落とす子どもたちを一人でも減らしたい」と、2014年にEco Soap Bankを立ち上げたサミール。
今や世界5か国で、製造工場から廃棄される未使用の石けんを回収し、NGOや国際機関と連携して必要な人に届ける事業を展開し、廃棄物削減、女性の雇用創出、衛生習慣と健康の改善を同時に実現するサミールは、まさに「社会課題をビジネスで解決」している実例です。
サミールへのQ&Aの時間でも、どんな困難にあってもこの活動に情熱を注ぎ続けるサミール自身の内発的動機について共有する場面もあり、参加者の方からは「覚悟を感じた」という声もありました。
参加者の方と同じ年代で、すでに世界を舞台に社会課題をビジネスで解決しているサミールのリアルな声を感じていただきながら、午後のセッションでは、「一消費者でもある個人として何ができるのか」「企業としてどうありたいか」「企業としてありたい状態を実現するために、何ができるのか」を深めていきました。