妹を妊娠合併症で失った経験から、「貧困が命をあきらめる理由であってはならない」と助産師として生きることを決意したロビン・リム。出産で命を落とす貧しい妊産婦と赤ちゃんを救うため、24時間365日無償医療を実現したブミセハット国際助産院代表の彼女。彼女の愛ある活動は世界中から注目され、1995年に設立してからこれまで現在寄付だけで20年以上も運営されている”奇跡の助産院”が存在します。
毎日、世界のどこかで、約830人のお母さんと約3500人の赤ちゃんが妊娠または出産中に亡くなっています。
そのうち99%の死が、途上国で起こり、90%が、予防可能だと言われています。
2030年までに全世界で100,000人の妊産婦死亡が見込まれ、インドネシアの妊産婦死亡率は、日本が10万人に5人の割合に対し、その約100倍。
母親だけでなく、世界で毎日約7000人の赤ちゃんが、1歳の誕生日を迎えることが出来ずに命を落としています。
15歳未満の女性における妊娠合併症における死亡率は、途上国の妊婦が1年以内になくなる可能性は、先進国に比べて27倍にものぼります。
日本で暮らしているとあたりまえのように妊娠・出産を医療機関にかかり、ほとんど心配することなく出産することができる。しかし、その人生で一番幸せな時を過ごすことができない人が存在するということを彼女は教えてくれました。
人が生まれ、育ち、この社会や世界を構成し、時代を進めていく。私たちのこれからの未来を担う子どもたちとそのお母さんたちが幸せでなければ私たちに未来はないのではないか、と。私はそう思い、救われるべきお母さんと赤ちゃんの命を救う活動をされているロビン・リムの活動に至る経緯やその信念を学びに行ってきました!