9月 2, 2018

即レポ!ロビン・リム来日公式イベント

現代のマザー・テレサと呼ばれた愛の人、 ロビン・リムに聞く 「幸福」な社会の育み方。 いまさら聞けない「愛」のこと、「命」のことー。

愛に生きる。そうでなければ何のために生きるのでしょうーー。 ー 国際助産院ブミセハット 代表 ロビン・リム

妹を妊娠合併症で失った経験から、「貧困が命をあきらめる理由であってはならない」と助産師として生きることを決意したロビン・リム。出産で命を落とす貧しい妊産婦と赤ちゃんを救うため、24時間365日無償医療を実現したブミセハット国際助産院代表の彼女。彼女の愛ある活動は世界中から注目され、1995年に設立してからこれまで現在寄付だけで20年以上も運営されている”奇跡の助産院”が存在します。

毎日、世界のどこかで、約830人のお母さんと約3500人の赤ちゃんが妊娠または出産中に亡くなっています。
そのうち99%の死が、途上国で起こり、90%が、予防可能だと言われています。
2030年までに全世界で100,000人の妊産婦死亡が見込まれ、インドネシアの妊産婦死亡率は、日本が10万人に5人の割合に対し、その約100倍。
母親だけでなく、世界で毎日約7000人の赤ちゃんが、1歳の誕生日を迎えることが出来ずに命を落としています。
15歳未満の女性における妊娠合併症における死亡率は、途上国の妊婦が1年以内になくなる可能性は、先進国に比べて27倍にものぼります。

日本で暮らしているとあたりまえのように妊娠・出産を医療機関にかかり、ほとんど心配することなく出産することができる。しかし、その人生で一番幸せな時を過ごすことができない人が存在するということを彼女は教えてくれました。
人が生まれ、育ち、この社会や世界を構成し、時代を進めていく。私たちのこれからの未来を担う子どもたちとそのお母さんたちが幸せでなければ私たちに未来はないのではないか、と。私はそう思い、救われるべきお母さんと赤ちゃんの命を救う活動をされているロビン・リムの活動に至る経緯やその信念を学びに行ってきました!

今回ロビン・リム来日ツアーの一環としてEARTH COMPANYが主催した公式イベントはこちら!

ロビン・リム来日ツアーの一貫でEarth Companyとして主催した本イベント。多くの方が、そして全国からロビンに会いに来てくださいました!
日時 9月9日(日)18:30-20:30 (受付開始 18:00)
会場 自由学園明日館、池袋
主催 一般社団法人 Earth Company
協力 株式会社アバンティ、​一般財団法人 22世紀に残すもの、学校法人 自由学園
定員 180名
プログラム
1、 ロビン・リム講演
2、 「幸福な社会の育み方」
   日本におけるオーガニックコットンのパイオニア渡邊智惠子氏との対談(※対談の内容は後日、別ブログでご紹介します!お楽しみに!)

問題を抱えた多くの人に頼られる『駆け込み寺』

ブミセハットは、救われるべきお母さんと赤ちゃんの命を救うため1995年にブミセハット国際助産院を設立しましたが、コミュニティのニーズに可能な限り対応していくうちに、問題を抱えた多くの人に頼られる『駆け込み寺』となっていきました。
貧しい人も、どんな宗教の人も、どんな病気の人も、24時間、365日、無償で受け入れます。今や産科医療の枠を超え、一般医療サービスや、教育・環境プログラムを含むコミュニティ・サービスまでも提供しています。
コミュニティ・サービス
  • ユース・センター
  • 助産師のトレーニングと奨学金の提供
  • 高齢者のヨガとその他活動
  • HIVに関するワークショップ
  • オーガニック・ガーデン
  • 村のリサイクル・プログラム
 
産科以外の医療サービス
  • 西洋医学と薬の処方
  • 鍼灸・ホメオパシー
  • 眼科検診とメガネの無償配布
  • 血液・尿検査 (HIV、各種感染症など)
  • コミュニティ往診
 
どこか一つを解決してもまた他の課題に苛まれてしまうという貧困層に起きやすい負のループから抜け出すべく、単発的にサポートするのではなく、多岐にわたるサービスを通し、点ではなく面でサポートをされていることもわかりました。
 
コミュニティとしてのマイノリティも、障がいの有無、性別など、さまざまなものを分断することが安易ではなくなり、すべてがグラデーションとなっていくこの曖昧な時代に、課題を見て見ぬ振りをすることもできるなかで立ち向かう彼女の姿勢と、時代にあったニーズからアクションにつなげていく姿に感動しました。

形のない愛を手に取るように感じた

バリ島ウブドを拠点として活動する彼女。日本国内で暮らす人にとってはこの来日ツアーのこのタイミングでしか会えない人も多く、この短い時間の中でロビン・リムの持つ考え方や決断の方法をとことん吸収しようと参加されている方々みなさんがロビン・リムに向けて熱い眼差しを送っていました。
彼女の優しくて暖かく、落ち着きながらも可愛らしさのあるキャラクターは誰からも愛されることがわかります。そして彼女と話したりハグをすると、「愛とは」「命とは」という言語化するのに難しい問いに対して一瞬で「感じ取る」ことができました
 
私たちは彼女と彼女の運営する助産院から何を学び、そして何を活かし生きていくのか。日々思考停止せず考え続けていくことが必要でしょう。
 
世界中から求められる彼女の助産モデル。全額寄付で成り立つからこそ運営できていますが、まだまだニーズに対して対応しきれていないことも。
ぜひみなさん一緒に彼女の活動のマンスリーサポーターになりましょう!
 
今私たちができることを。