名前: Wai Wai Nu(ウェイ・ウェイ・ヌー)
国: ミャンマー
年齢: 32歳
運営団体: Women Peace Network 創設者、代表理事
取り組む課題: ロヒンギャ族などのミャンマーの少数民族、女性に対する教育、能力開発、法的人権保護、そしてアドボカシーによる、民族間の平和構築と社会的平等の促進
ウェイ・ウェイの活動内容:
軍事政権下のミャンマーで、18歳のウェイウェイは、「父親が議会に選出され、アウンサン・スーチーと一緒にいた」というだけの罪で家族全員がアジアでも悪名高い刑務所に収監される。ウェイウェイは懲役17年、父親は懲役47年を言い渡された。
夢も希望もない刑務所でウェイウェイは、教育を受けられずに育つことをいつも不安に思っていた。なぜなら、ロヒンギャである彼女は、同じロヒンギャの人々が、学がない人の方がより差別を受け、苦悩を被るのを目の当たりにしてきたから。
しかし自分と同じように強制収容された多くの女性に出会ったウェイウェイは、この国を変えたいと強く決意。教育が自由や平和、そして社会的平等の扉を開き、教育を通して若者をエンパワーすることこそが社会に対する一番効果的な貢献なのだと確信したウェイウェイは、7年間を刑務所で過ごした後出所し、教育機会が乏しい少数民族の女性のために「Women Peace Network」を発足。若者たちが英語や社会科学、政治を学び、リーダーシップ研修や職業訓練を行うユースセンターを設立し、多種多様な民族間に信頼関係を築き、偏見や差別のない平和な社会を築く次世代リーダーを育成している。