バリヒンドゥー教総本山でもあり、「火の神が住む山」と言われるアグン山は、約50年前(1963~64年)には20世紀最大規模の大噴火を起こし1,000名以上の死者を出した活火山で、2017/9/22に噴火警戒レベルが「4」となり、一時は14万人以上が避難しました。
以降、一旦火山活動は収まり警戒レベルは下げられたものの、火山性地震は続き2017/11/27に再び警戒レベルが最高度「4」に引き上げられます。
このとき火山灰の黒煙の高さは最大約9000メートルに達し、火口周辺で降灰が確認され、火口から吹き出た岩石が一部の川では豪雨と混ざり土石流が発生。11/29には前例のない地震が観測され、大規模噴火と火砕流発生の可能性を政府が予測。「大規模噴火間近の非常に危険な状況」と発表しました。
これによりアグン山周囲10~12km圏内の立ち入りが禁止となり、10万人以上の地域住民に避難命令が出され、デンパサール国際空港も一時閉鎖されました。