引用元:https://www.facebook.com/DrSasa22222/photos/270931217831076
ササ医師をご存知ですか?
クーデターによって多くの民主派の議員が拘束される中、タクシー運転手に扮して軍から免れて、現在は連邦議会代表者委員会(CRPH:クーデター後に残った民主派議員で構成された軍と対立する臨時政府)から国連特使として任命された方です。
まさにIMPACT HEROのような人生を歩んできた彼ですが(彼のライフストーリーはぜひこちらからご覧ください)、先日メディアインタビューでロヒンギャについてこのような発言をしました。
「2017年に起きたロヒンギャへの残虐な行為。イスラム教徒であろうがキリスト教であろうが宗教は関係なく、彼らは私たちと同じ人間でした。私たちの兄弟である何千人ものロヒンギャが犠牲になりました。その実行部隊と同じ部隊が、また暴力行為を働いています。軍によって繰り返される人道に反する暴力行為を、いま止めなくてはなりません。これらは21世紀に生きる私たちの使命・責任でもあります」
ロヒンギャへの大量殺りくを否定したスーチー政権は世界中から批判を集めましたが、代わって国連特使となったササ医師はこの問題に触れ、繰り返される軍による暴力行為を何としても止めなけばいけないと強く主張しました。このようなササ医師の存在に、希望を感じるロヒンギャや少数民族の人々は数多く存在します。
※参考
・ミャンマーの人権活動家・Aung Kyaw Moes氏のFacebookより
編集後記(あとがき)
日々増えていく死者数に、ある種「慣れ」なような感覚を抱いていることは否定できません。しかし、ウェイウェイから現地の報告を受けるたびに、新聞やメディアで報道される数字の裏には、一人一人の人生があったことを思い起こされます。
1人に対してでも100人に対してでも許されるべきでは絶対にない暴力行為に対して、どう行動していくのか。ウェイウェイやササ氏のような国際社会で活躍する人たちの存在をひとりでも多くの日本人に知ってもらうことも、僕らが重要視している活動の一つです。
IMPACT HERO支援担当・島田 颯