ミャンマー国営テレビで、拘束された若者の変わり果てた姿が放送されました。4月17日にヤンゴンで拘束されたMa Khin Nyein さん。英国での5年間の留学経験を持つMaさんは、「民主主義を望んだ」という理由でつかまり、軍から暴行を受けました。Maさんの母親はインタビューで、Maさんへの想いを綴っています。
「娘とは別々の場所で暮らしていました。4月18日の夜に娘が拘束されたという話を聞きましたが、その晩はすでに門限の時間が過ぎていたので家にいるしかありませんでした。翌朝、拘束されている警察署にいくと、娘が2人の警官に移送される姿を目にし、とっさに大声で娘の名前を叫びました。その時に見えた、振り向きざまの顔はとてもひどく暴行を受けていたことが明らかで…まともに歩くことができない娘の姿を見て、どうしていいのかわからなくなりました。命が無事であることを祈ることしかできません」
このような現状に対して、ウェイウェイが代表を務めるWomen’s Peace Networkは、軍による拘束者への暴行は拷問に該当し、拷問禁止条約などの国際法に明らかに違反していると指摘。即座に拷問を止めるように訴え、国際社会は国際人権法に基づいて軍への説明責任を問うべきだと、追求しました。
また、現地の人権団体によると、4月20日現在3000人を超える人々が拘束されています。日本人ジャーナリストの北角裕樹さんも現在拘束されており、その対象は外国人にも広がっています。
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