4月 8, 2021

【ミャンマー支援レポート #4】広がる支援の輪!平和を祈る210人から応援が!!

IMPACT HERO支援担当の島田です。現在挑戦中の「真の民主化を目指すミャンマーに支援を!緊急クラウドファンディング」に関連して、今週もウェイウェイの活動やミャンマーの現状、日本国内の動向について報告していきます。

クラウドファンディング開始から1か月。これまでに210人の方から260万円のご支援をいただきました。そのうち約半数は、今回初めてEarth Companyにコンタクトをとってくださったという方です。本当にありがとうございました!

ご寄付下さった方からは、

「ミャンマーのニュースを目にするたびに、あまりに酷い軍事政権の仕打ちと、大きな犠牲にもかかわらず自由と民主主義を求めて戦う人々の力強さを感じ、何とかして犠牲者を無くしたい、そのためにできることはないかと思い続けていました。ウェイウェイさんの活動に心から敬意を表し、微力ながら支援に関わることができるのを嬉しく思います」

「ニュースでミャンマーの様子を見るたびに、悲惨な状況に心が痛んでいます。ウェイウェイさんが活動して下さることで、平和な日々が少しでも早く取り戻せるよう応援しています」

といったコメントをいただいております。改めてミャンマー情勢に関心を持ち、ウェイウェイの活動に賛同し応援してくださる人が、たくさんいらっしゃることを実感しています。

クラウドファンディング終了まであと22日。引き続き、応援よろしくお願いいたします!

2. 問われる日本政府の姿勢。ミャンマーの軍事クーデターに関する政府の回答

4月2日、ミャンマーの民主化を支援する議員連盟、在日ミャンマー市民協会、人権NGOヒューマンライツ・ナウの主催で「日本政府に訴える在日ミャンマー人の声」と題する緊急院内集会が、東京・永田町の議員会館で開催されました。 3月末に市民社会団体から提出された公開質問状の内容を踏まえ、日本政府が主張する「日本独自の役割」や、先の選挙において不正はなかったとの見解を示す日本政府として、軍が不正を主張していることをどう考えるのか、などの質問に対して、外務省及び法務省から回答がありました(質問・回答はこちらに公開)。 残念ながらその回答の多くは曖昧で、日本政府の対応が不十分であることに、参加者から失望や批判の声が聞かれました。 日本政府は令和元年に、当時アメリカからは入国を禁止されていた国軍司令官の ミン・アウン・フライン軍司令官(今回のクーデターの首謀者)の来日を許可し、茂木外務大臣との会談を行うなど、アウンサンスーチー政権時も軍との関係を築いてきたと主張しています。今回のクーデターへの対応についても、欧米諸国にはない日本独自の軍とのパイプを使って対処をするとの見解を示しています。 しかし、軍による暴力が激しさを増す中で、在日ミャンマー人や国内の人権NGOからは、そもそも軍との関係を維持するべきではなく、新しく発足したCRPH(選挙で選ばれた民主政権の議員による臨時政府)を政権として認め、彼らと交渉をすべきだという声も上がっています。 また院内集会の場では、東京外国語大学の学生たちが集めた7万筆以上の署名、200近い市民社会組織が賛同した共同声明などが外務省担当者に手渡されました。   参考 ・「4/2(金)緊急院内集会で署名を手交しました(ミャンマーの人々を応援する有志の会)」 ・茂木外務大臣とミン・アウン・フライン・ミャンマー国軍司令官との会談(外務省)

3. ウェイウェイが「影響力のあるアジアの女性14人」に選出!

3月末に発行されたマレーシアのライフスタイルマガジン・Optionsで、「インクルーシブなグローバル社会を形成する影響力のあるアジアの女性14人」の一人としてウェイウェイが選出されました!

日本人では、テニスプレーヤーの大阪なおみ選手や、一般社団法人No Youth No Japan代表の能條桃子さんが選ばれています。

彼女たちは、性別・障害の有無・民族の違いなどに対して存在する「壁」を打破し、より包括的な社会を実現するための活動を行うパイオニアとして紹介されています。これまで欧米を中心に様々な賞を受けてきたウェイウェイですが、アジアでの注目度もあがっています。

 

参考
14 influential Asian women who are shaping a more inclusive global society

編集後記(あとがき)

 

2月1日のクーデターから約2か月、現地の状況は毎日のように変化し、SNSでもミャンマーに関する投稿を頻繁に目にするようになりました。週末にNHKの特番でミャンマー情勢について放送されたこともあり、日本国内でもより関心が高まっていると感じています。

残念ながら、ミャンマーが抱える課題は1か月後や半年後に解決しているようなことではありません。そのような状況下、より中長期的にミャンマーをどのような国にするか(していきたいか)というビジョンを掲げ、その実現に向かう具体的な行動が必要です。「包括的な真の民主主義」というビジョンの実現のために、ミャンマーの少数民族のリーダーや政策立案者、そして国連や政府機関とのつながりを持つウェイウェイが果たす役割は、これからますます大きくなっていくと感じています。

IMPACT HERO支援担当・島田 颯