今回、ご相談いただいたパソナ・パナソニックビジネスサービス株式会社(以下、PBS)は、SDGsを表面的なビジネストレンドとして捉えるのではなく、本気でSDGs経営へのシフトに取り組もうとされており、そのスタートが次世代を担う幹部候補社員への研修でした。
研修は、パソナグループが新本社を淡路島に移転させたことから、淡路島で行われました。その研修の初日のプログラムの一部として、Earth Companyが5時間のオンラインプログラムを提供。バリ島から共同代表の濱川明日香・知宏が講師を担当いたしました。
「なぜSDGSが必要なのか?」から始まる、本質に迫るマインドセット研修
研修では、まず共同代表の濱川 明日香と知宏の原体験を通じて、「今、世界では何が起こっているか」、「なぜ今、こういった活動が必要なのか」という背景を説明いたしました。これは、実際に社会課題に向き合いアクションを起こしている人達の、活動のきっかけとなった原体験を直接聞くことで、全く知らない世界の出来事から、目の前にいる人が体験したリアルな出来事に、意識を近づけることができる重要なステップです。
次に、SDGsに本気で取り組むということはどういうことなのか、実感していただける事例をご紹介しました。この事例は、Earth Companyが支援しているアジア太平洋地域でSDGsの最前線で、人生を賭けて課題解決に取り組むチェンジメーカー「Impact Hero」のリアルなライフストーリーです。
研修プログラムでご紹介した、SDGsに本気で取り組むチェンジメーカーたちの事例
1. 東ティモールで環境問題、LGBTに取組み、次期大統領候補でもあるベラ・ガルヨスの物語
2. インドネシアとフィリピンで24時間365日、無償で母子医療を提供するロビン・リムの物語
3. 地球温暖化によって故郷マーシャル諸島が海に沈む事実と気候変動問題の悲惨さを、詩を通じて訴えかけるキャシー・ジェトニル=キジナーの物語
このセッションの途中では、ロビン・リムにサプライズゲストとしてオンラインで登壇してもらい、彼女の生の声を聞くQ&Aの時間も設けました。そして最後に、「Earth Companyが考える、次世代につなぐ未来のあり方」というテーマで講義を提供いたしました。