これからのIMPACT HEROを支える
プログラムで生まれた深い絆
社会課題に取り組むIMPACT HEROと企業経営を担う経営者の方々は、活躍するフィールドは異なりますが、リーダーとして組織を背負い、周囲の期待に応えながら成果を出し続けなければならない立場にいるという点では共通しています。今回は「アート」という本質的なコミュニケーションだからこそ、同じ立場だからこその課題や思いを言語を超えて共有することができました。
特に今までそのような思いを共有する人がいなかったIMPACT HEROたちは、今回のセルフリフレクションツールを通してシェアし合うことができ、お互いに家族のような絆を感じていました。
多くの困難を乗り越え、コミュニティの期待を背負うIMPACT HEROたちにも、活動の勇気がなくなり、モチベーションが下がる時があります。そんなときに、同じ立場にいる者同士として、これからもサポートし合えるようになったこの絆が、彼女たちの今後の活動のモチベーションになると確信できるような時間でした。
さらに今回は、少人数だったからこそ強い絆が生まれ、絵を描くという本質的なものだったからこそ、社会起業家であるIMPACT HEROと実業家である経営者が深く共感し合うこともできました。
ベラは
「母国では、ビジネスパーソンは自分を偉く見せよう、良く見せようとする。こんな(深く本質的な)会話は成り立たない。日本の経営者の方とアートで繋がることができて本当によかった」
とその感想を話しています。また、マーシャル諸島で気候変動問題や環境問題に取り組む次世代リーダーを育成する団体・ジョージクムを運営し、その団体でもアートプログラムを行うキャシーは、EGAKUのようなプログラムを自分の活動にどう取り入れるか、早速構想を練っているようでした。
さらに参加した経営者の方からも、
「リーダーシップのあり方にはいろいろあるが、IMPACT HEROたちのオープンで優しいリーダーシップを実感した。分野は違うけれど、共通している。社会課題を解決するために、役割は違うけれど、実現したい世界は一緒」
というご感想をいただきました。
日本の企業の経営者が持っているネットワーク、影響力を持つ人の力があれば、IMPACT HEROたちの活動も大きく変わります。今回のプログラムで両者の間に本質的な人ととしてのつながりが生まれ、早速それぞれのかたちでの支援のオファーをいただいています。
IMPACT HEROの支援にはさまざまなかたちがあります。金銭的な支援だけではなく、未来に続く絆を生み出すサポートネットワークの構築も、彼女たちの活動のインパクトを大きくする重要な支援とEarth Companyは考えます。これからも、IMPACT HEROたちの活動に深く関わる本質的な支援を提供していきます。