・これまで安全なトイレの普及のために、数々の国連や国際団体が取り組んできたが、十分なインパクトを出すには及んでいない。彼女は、同じモンゴル人の視点で「タブー」を理解し、モンゴル人に受け入れられるアプローチで取り組んで成果をだしており、支援により更なるインパクトの拡大が期待できる。
・「トイレ・プロジェクト」に留まらず、活動家・政治家として、家父長制の色濃いモンゴル社会においてタブー視されているイシューにも果敢に取り組み、SNSなどを通して若者や女性たちに大きな影響力を発揮しながら、彼女たちのエンパワメントを通した社会変革に取り組んでいる。
・SNSで国内2番目に多いフォロワーを持つ彼女は、フォロアーのほとんどが現地の若い女性で、若者や女性の良きロールモデルであり、草の根レベルから国の政策レベルまで、中長期的に社会変革に向けて大きなインパクトを産み出すポテンシャルがある。
・既に活動家・政治家としての個人的な影響力はあるものの、プロジェクトの成功に必要な、マーケティングやファンドレイジング、ネットワーク構築における支援ニーズは非常に高く、Earth Companyの強みを活かした支援ができる。
・誰に対しても謙虚な姿勢で学びへの意欲も高く、Earth Companyからの支援の成果を最大化するキャパシティを持っている。
「モンゴルからこんにちは!私は首都ウランバートルから500km離れた、自閉症の子どもたちが治療を受けられる小さな療養所に来ています。
たった今、ここで公衆トイレの改修作業と衛生教育のプロジェクトをしている最中に、Earth Companyから電話を受けました。信じられないことに、Earth Companyは私をIMPACT HERO 2023 に選んでくれました!私もチームメンバー、私たちが支援を届けている人たちの全員が、この結果にわくわくしています。
選ばれたことで、より多くの人々の生活を改善すべくさらに頑張ろうと、インスピレーションが湧いてきています!
また、半年間一緒に研修を受けたファイナリストたちは本当に素晴らしい仲間たちなので、彼ら全員を称賛したいと思います。」
準 IMPACT HERO 2023: Zeinorin Angkang
(ゼイノリン・アンカン)
リジェネラティブ農業を通して土着の種を守り
食の安全保障と農家の収入向上に貢献することで
先住民コミュニティの脱貧困とエンパワメントを目指す!
第2次世界大戦以降、武力紛争が続くインド北東部の先住民族タングクル・ナガ族出身のゼイノリン。幼少期に飢えと貧困を経験し、教育と就業の機会を求めて故郷を離れたが、25歳の時再び故郷に戻り、土地の荒廃、貧困、気候変動の影響を受け苦しんでいる地元の農民たちを目の当たりにしたことをきっかけに、 Hill Wildを設立。
Hild Wildは、インドの少数部族・先住民のコミュニティが育てる作物を商品化し、販売している。元来地域の伝統農法は、作物が取れれば取れるほど土地が豊かになる「リジェネラティブ農業」であったが、時代と共に衰退。その伝統農法を取り戻し促進することで農民の貧困削減と生活向上を図り、地域の真の豊かな発展を目指す。
長年にわたる武力紛争の影響で疲弊したコミュニティと土地の再生に向けて精力的に活動していたゼイノリンですが、2023年5月にインド北東部マニプル州で勃発した部族衝突により、事業の停止と身の安全のための避難を余儀なくされました。
予測不可能な状況下にありながら、コミュニティへの支援継続のために出来る限りのことをしようと奮闘するゼイノリンの勇敢さ、献身的姿勢に敬意を表すると同時に、準IMPACT HEROとして優先的にEarth Companyが有する支援リソースとつなげていきます。