6月 9, 2021

【ご報告】IMPACT HERO 2021 ファイナリストへの支援が始まりました!

今年、IMPACT HERO支援事業では新しい試みを始めました!

IMPACT HEROの公募では、年々傑出したチェンジメーカーからの応募が増えており、IMPACT HERO2021の選考プロセスでは、最終的に9名のファイナリストを選出しました。これまでは1名のIMPACT HEROに寄り添ってカスタマイズ支援を行うことに注力し、ファイナリストに体系的な支援を提供するには至りませんでした。しかし、チェンジメーカーに対する支援の輪を広げたいという想いは、常に私たちの中にありました。

そして今年ついに、国内外のウェルビーイングの発展に寄与する活動を支援する「公益財団法人Well-being for Planet Earth」からご助成をいただき、ファイナリストへの支援が可能になりました!

新たにスタートしたファイナリストへの支援内容がこちらです!

IMPACT HERO 2021 ファイナリストへの4つの支援

1. Lead-to-Regenerate (L2R) エンパワメント プログラム

IMPACT HERO 2021アリーフとファイナリスト9名を対象とするこのプログラムは、オンライン・ワークショップとバリ島でのイベントの2構成で、参加者がより良い未来のあり方について考え、その実現に向けて、自身の活動やリーダーシップについて振り返る機会を提供します。

経済成長を偏重したこれまでの発展モデルが、環境破壊、コミュニティの分断、格差の拡大などの深刻な問題を生み出したことを踏まえ、私たちは、地球上の全ての生き物のウェルビーイングの実現に向けた、より包括的な発展モデルへのシフトを早急に必要としています。

さまざまな社会・環境課題に取り組むチェンジメーカーたちが、この「シフト」を牽引していくために重要になるのが、以下の3つのコンセプトです。

・Regenerative(リジェネラティブ/再生させる)
・Well-being(ウェルビーイング)
・Long-term Thinking(長期的思考)

オンラインの「リーダーシップ・ワークショップ」では、合計5回のセッションで、Earth Companyのアドバイザーや外部専門家、これまでのIMPACT HEROたちをスピーカーとして迎え、上述の3つのコンセプトに対する理解と洞察を深めるために、講義、ディスカッション、振り返りと発表を行います。

また10月後半以降に、参加者全員をバリ島ウブドに招待し、「Regenerative Futures サミット」と題するイベントの開催を計画しています。Green Schoolを会場として、参加者たちが自分たちのビジョンを広く外部に向けて共有する場を設け、アジア太平洋地域の社会起業家支援ネットワークを広げていくことを目的としています。

2. 専門家によるウェビナーとKnowledge Hub

 

事業開発やマネジメント、組織運営など、ファイナリストたちの活動の発展に寄与するトピックで、外部専門家による無料ウェビナーを開催する予定です。またこれまでのIMPACT HERO支援で使ったツールやリソース・リンクを「Knowledge Hub」としてまとめ、必要な情報にアクセスできるようにします。

 

3. メンターシップ・プログラム

 

ファイナリストのなかで希望者を対象に、Earth Companyの理事やアドバイザーを中心としたサポート・チームのメンバーとマッチングし、定期的なメンターシップを提供します。

 

4. IMPACT HERO 2021 コミュニティ

 

世界各地で活動する10名のチェンジメーカーたちが、必要な情報や意見を効果的に共有・交換するためのコミュニティを、SNS上につくります。

IMPACT HERO 2021 ファイナリストへのオリエンテーション

5月19日、ファイナリスト9名とアリーフを対象としたオリエンテーションを、オンラインで実施しました!世界8か国にちらばる超多忙な10名全員の日程確保は容易ではありませんが、それでも当日8名の参加を得て、Earth Companyチームと2時間半にわたり、情報共有や意見交換を行いました。

オリエンテーションの主な目的は以下の3つです。

1)IMPACT HERO 2021とファイナリストがお互いを知り合う
2)Earth Companyについて知る
3)ファイナリストへの支援内容について理解する

今回初めて顔合わせをした参加者たちの自己紹介では、どんな活動をしているかだけでなく、なぜ今の活動をするにいたったかについて、8名それぞれからライフストーリーや想いの共有がありました。幼少期から経験し乗り越えてきたチャレンジや、取り組む課題の深刻さ、そして自分たちの活動に懸ける強く熱い想いは、参加者同士で共通するところも多く、この場にいた全員がお互いに共感し、感動し、尊敬の想いを分かち合った時間となりました。

もう一つの重要なアジェンダは、「Regenerativeな地球とはどういうものか?」についてのグループ・ディスカッションです。上述した「Lead-to-Regenerateエンパワメント・プログラム」開始に先駆けて、余り馴染みがないであろう「Regenerative」というコンセプトについて自分なりに考え、話し合いました。

ほとんどの参加者にとって、初めて考えるトピックであったにもかかわらず、それぞれが自分が取り組む課題や活動をベースにして、非常に示唆に富んだアイディアを共有したことは、嬉しい驚きでした。またこの後続くワークショップを通して、自分の理解と洞察を深められることに、期待の声もあがりました。

改めて、これだけ傑出したチェンジメーカーたちを迎え、Earth Companyとしてこれから一緒に出来ることや、彼らがお互いに影響し合いサポートしあって生み出せることの可能性を実感できた、意義のあるオリエンテーションでした。

今後6月から月1回のペースで、オンライン・ワークショップを実施します。第1回目「リーダーシップ」をトピックとしたワークショップについても、実施後改めてご報告させていただきます!