自身が同性愛者であるベラは、国内のLGBTIの青少年を保護するためのシェルターも運営しています。一般的にLGBTIは人口の8.9%を占めると言われ、その割合は「左利きの人」と同じくらいで決して少なくないのですが、東ティモール国内でLGBTIに対する理解はまだまだ不十分で、差別や暴力、親からの虐待、「矯正」という名目での性的暴行などが頻繁に報告されています。
こうした状況に苦しむLGBTIの若者を保護し、家族やコミュニティからの理解を得るための活動は継続して行われ、2020年は187人を支援。シェルターでは、就職差別に直面するLGBTIの若者たちが、手に職をつけて生計を立てられるよう、家具製作のワークショップなどを行っています。