【発表】IMPACT HERO 2021!!!

事業強化のため1年間の休止を経て再開したIMPACT HERO 2021の公募では、過去を上回る17か国65名のチェンジメーカーから応募がありました。

今回は応募者数が増えただけでなく、応募者一人ひとりの社会課題への取り組みも、その革新性やインパクトにおいて優れたものが多く、その中から一人のIMPACT HEROを選出することは容易ではありませんでした。選考チームが慎重に検討を重ねた結果、自信をもって選出したIMPACT HERO2021をご紹介します!

 IMPACT HERO 2021 : Arief Rabik

名前   アリーフ・ラビック(37歳)
活動国  インドネシア

運営団体  Environmental Bamboo Foundation

竹の植林と竹産業の振興を通して、荒廃した熱帯森林と人びとの生活を救う

竹の専門家として、環境保全活動や地域開発に尽力してきた母親。

そのビジョンを受け継ぎ、更に広めていくためにアリーフが立ち上げたのが「1000 Bamboo Village Project」。

成長が早く温室効果ガスの吸収にも効果がある竹の可能性に着目し、植林と竹産業の振興を通して、荒廃した熱帯雨林の回復と、地元コミュニティの持続的な経済活動を可能にする1,000のBamboo Villageの創出を目指す。

既にインドネシア国内で着手されているこのモデルは、最終的には9か国への普及を目指し、気候変動への具体的な解決策の提示と、地域コミュニティの持続的発展に寄与する新たな雇用と市場の創出が期待される。

IMPACT HERO 2021 選出理由

国・地域レベルで社会変革を起こすビジョンを描く、これまでに類を見ないほどのビジョナリー・リーダーであること。2029年までに9つの国で10,000のBamboo Villageを作ることで、毎年1億トンのCO2の吸収と荒廃した200万ヘクタールの土地の回復、そして竹産業により40億円のマーケットを創出しようとしている。

事業規模・時間軸を考えても、簡単に達成できることではないが、既に小規模ではあるもののその成果を創出しているという実績もあり、今後事業インパクトの拡大が期待できる。

村の生産者と共に汗を流しながら働くことを楽しみ、村人から厚い信頼を寄せられる一方、政治家や経済界の有力者との折衷も精力的にこなす、優れた対人スキルとバランス感覚を有する人材である。

彼の壮大なビジョンの実現に向けて、Earth Companyが有するネットワークを活かして、東南アジアのソーシャル・セクターにおけるプレゼンスを高めることは有効である。また事業拡大に向けて、安定的な運営のためのコンサルティングも必要である。

アリーフから感謝のメッセージ

受賞を伝えたアリーフからメッセージが届きました。アリーフもこの受賞をとても喜んでくれました!メッセージは英語ですが、こちらに日本語訳をご紹介いたします。

 

インドネシア、そして世界中の農民たちが、荒廃した自分たちの土地を回復し、村で持続可能な産業を興すためにエンパワメントされる、そのために一緒に活動する機会を与えてくださったEarth Companyの皆さんには、言葉に言い尽くせないほど感謝しています!一緒に新しい未来を実現しましょう!!!

準IMPACT HERO 2021 : Randi Julian Miranda

名前 ランディ・ジュリアン・ミランダ(28歳)
活動国 インドネシア
運営団体 Handep

活動内容

自然豊かなカリマンタン島の村で生まれ育つ中で、大企業による土地開発の影響により森林伐採が進み、近隣の人々が土地を失ったり、開発に反対して不当逮捕されるなど、多くの不条理を目の当たりにしてきた。搾取の犠牲となる人びとの状況を変え、地元の村々が持続可能な経済活動により発展することを目指し、住民へのスキル研修と、ファッション雑貨や農産物などの商品開発・販売によるサステイナブル・ビジネスを展開。また森林保全・再生にも取り組んでいる。

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